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2019年 12月 20日15:24 提供:東方網 編集者:王笑陽
上海の徐匯区図書館は30年ぶりの大規模改修を迎えている。工事は1~2年続く見通しで、期間中は閉館となる。そこで図書館では、いつも通っている読者に迷惑をかけないよう、蔵書を読者に多めに貸し出すことにした。
南丹東路にある徐匯区図書館
徐匯区図書館は1990年に南丹東路にある今の建物に移転した。それから30年が経ち、施設が老朽化して多くの問題点が浮き彫りになった。そのため一時閉館して、2020年1月1日から大規模の改修を行うことが決まった。
入口に閉館のお知らせ
だが、大規模改修には1年から2年必要だ。図書館のスタッフの蒋さん「これほど長い期間閉館するとなると、いつも利用している読者はきっと失望すると思ったので、閉館前に一度に何十冊も借りて行ってもらったらどうだろうかと考えました。家でゆっくりと本を読み終わった頃、図書館の改修工事もだいたい終わるでしょう」と言った。
閉館の通知を見る来館者
特別貸し出しの期間は12月14日から31日まで。一人が一度に50冊から100冊まで借りることができる。これは閉館中に蔵書を読者のところに預ける措置とも言える。この通知が発表された後、問い合わせや予約をするために来館した人は予想外に増えている。
借りる本を選ぶ利用者
70歳の鄒さんはその一人である。「私は14歳から徐匯区図書館に通い続けて来ました。図書館はもともと天鑰橋の付近にあったのですが、その後ここに引っ越してきました。家にとても近いので、いつもここで本を借りているんです」、と述べた。今回鄒さんは70冊の本を借りたそうだ。
(編集:W)