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インスタントラーメンはなぜくねくねと縮んでいる?

2019年 12月 12日15:48 提供:東方網 編集者:王笑陽

 中国で最も重要視される祝日の春節まではあと40日。毎年恒例の帰省ラッシュ「春運」もまもなく始まる。この時期、鉄道駅の待合室で長旅に備えている乗客の手さげやかばんの中には、たいていインスタントラーメンが何個か入っている。

 1958年に日本に生まれたインスタントラーメンは、今や世界中で食べられている。

 このほど、インスタントラーメンはなぜくねくねと縮んでいるのかという質問が話題になった。

 この質問に対して、中国農業大学で食品科学と栄養学を教えている範志紅教授は、インスタントラーメンの形は栄養とは基本的に関係なく、主に輸送時の便宜のためだ、と述べた。

 普通の麺をインスタントラーメンに加工するには、蒸熱、乾燥、油揚げなどのプロセスを経なければならない。その結果として麺が非常に壊れやすくなる。だが、波形にすることでその抗圧力能力を向上し、壊れにくくできるのだ。

 日本即席食品工業協会が運営する「インスタントラーメンナビ」というサイトには、インスタントラーメンの製造工程が紹介されている。これによると、麺にウェーブをかけることで、「麺の間にすき間が多くでき、麺同士が上下に積み重ならず、接触部分を小さくすることができるので、麺同士のくっつきが防止できる」ということだ。

 さらに、中国科学院物理所の樊秦凱博士によると、インスタントラーメンが波形であることにはあと2つのメリットがある。一つは、生産コストを節約できることだ。カップラーメンの場合、麺の量と長さが同じだとしたら、曲がっている方がまっすぐ伸びているものより、もっと小さいカップに入れることができる。空間を節約することで生産コストも節約できる。二つ目は、お湯を注ぐとき、くねくねと曲がっていると麺の間にすき間が多いため、お湯と十分接触するので麺の口当たりも良くなる。

 Q&Aサイト·クオーラにもこの質問を出した人がいる。一番「いいね」をもらった回答は、「フォークを使っても、箸を使っても、麺が波形だったらより食べ易いからじゃないでしょうか(Whether you use a fork orchopsticks, the curlyshapeis much more convenient for you to eat.)」だった。

(編集:W)