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中国で介護人材不足が深刻化、「学歴よりは能力」を方針に政府が人材育成を推進

2019年 10月 18日16:13 提供:東方網 編集者:王笑陽

 中国は1999年から高齢化社会に入り、これからも高齢者人口は増える一方である。現在の全国の高齢者人口は2.49億人で、障害のある高齢者数は4000人以上。専門的な看護師などの必要数は600万以上と推定されている。しかし、高齢者に介護サービスを提供する施設は不足しており、高齢者看護師の人数はわずか30万人にとどまっている。

 これらの問題を解決するために、人力資源·社会保障部と民政部は共同で高齢者専門看護師の資格認定要求を改正し、2019年版の『養老護理員国家職業技能標準』(以下『標準』と略)を発表した。

 新たに発表された『標準』によると、高齢者看護師の技能への要求が高まった反面、学歴に対する要求は下げられた。具体的には、以前の『標準』に「在宅介護とコミュニティ介護の能力を要求する」といった内容が増加された一方で、学歴への要求は「中学校卒業」から「学歴要求なし」に変更された。

 『標準』は高齢者看護師トレーニングや資格認定をする場合の基準となるものである。民政部は、「2022年末までに200万の高齢者看護師を育成する」という目標を掲げ、今後は大規模な高齢者看護師トレーニングを展開して、介護人材育成に取り組むとしている。

(編集:W)