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上海

台風19号により化学工場から猛毒の化学薬品が流出

2019年10月18日 15:34
 提供:東方網 編集者:範易成

  先日襲来した台風19号の影響で、日本の福島県郡山市において、10月16日、阿武隈川の氾濫で浸水した化学工場から、猛毒のシアン化ナトリウムが流出したことが明らかになった。工場周辺では排出基準の46倍の値を検出し、市は周辺の住民に避難を呼びかけている。

  シアン化ナトリウムは金属メッキに使用される薬品で、毒物に指定されている。今回は台風で浸水したメッキ工場の生産ラインや薬品保管庫から流出した。専門家によると、シアン化ナトリウムの致死量は0.2~0.3グラムで、経口または吸入すると、呼吸困難やめまいを招き、速やかに死亡する恐れもあるという。

  シアン化ナトリウムは青化ソーダ,青酸ナトリウムともいう。市販品は 95~98%程度の純度をもつ。潮解性の無色粉末で激毒である。乾燥状態では無臭であるが、湿った空気中ではいくぶん潮解し、青酸臭を呈する。融点 564℃、沸点 1496℃。水に溶け易くアルコールにはいくぶん溶ける。水溶液は加水分解して強アルカリ性を示す。この溶液は空気の存在下で容易に錯塩をつくって、金、銀を溶解するため、鉱石から金、銀を抽出するのに使われ、メッキ液用として広く使用される。果樹、船舶、鉄道貨車、倉庫などの薫蒸、シアン化水素や他のシアン化物の合成などにも用いられる。 

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