ようこそ、中国上海!
海上会客厅

Home >> 新着 >> 上海

「飢餓レストラン」とは?世界食料デーに健康な食生活を提唱

2019年 10月 17日15:04 提供:東方網 編集者:王笑陽

 世界各国の料理を気軽に楽しめる上海だが、昨日、中山公園の付近に「飢餓レストラン」という店がオープンした。メニューには色鮮やかな料理が並んでいて、どれも栄養のバランスがよさそうだ。

飢餓レストラン

飢餓レストランのメニュー

 飢餓というと、「食事の量と質が足りない」というイメージが強いだろう。確かに、世界の8億2000万人以上は飢餓に直面しており、約9人に1人がいまだに毎晩空腹を抱えたまま眠りについている、といわれる。しかしその一方で、国連WFP(World Food Programme)によると、不健康な食生活がもたらす肥満の割合が世界のどの地域でも上昇傾向にあり、世界人口の3人に1人が何らかの栄養不良に苦しんでいる現状がある。実は「不健康な食生活による栄養不良」も、飢餓問題の一部なのだ。

 満腹であれば飢餓ではないという人々の見方を改めてもらい、健康な食生活を提唱しようと、国連WFPは上海の飲食関連業と提携してこの「飢餓レストラン」を開いた。

 10月16日は国連が定めた「世界食料デー(Word Food Day)」であった。また10月は「世界食料デー」月間で、世界の飢餓問題について考え、解決に向けて一緒に行動する1ヶ月である。

 2015年、国際社会によって決められた共通の目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」の2番目は「飢餓をゼロに」で、「栄養状態を改善する」こともこの中に含まれている。つまり、世界の飢餓問題を解決するには、食料の不足による栄養不良だけでなく、あらゆる形態の栄養不良の課題に取り組むことが求められている。

(編集:W)