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​カネボウ中国がハイブランド「SENSAI」を導入 消費者の新ニーズに対応

2019年 9月 23日9:17 提供:東方網 編集者:王笑陽

 中国では国慶節の七連休を控え、日本への旅行計画を立てている人が少なくない。彼らのショッピングリストには、日本の化粧品がたくさん載っていることだろう。あるデータによると、2018年の日本の輸出商品の中で、化粧品の売り上げの伸びが一番高いといわれる。しかも中国へ輸出される化粧品の数量がますます多くなっている。日本の化粧品は中国ですでに広く認められ、評価されていると言えるだろう。

 東方網ではこれらに関して、日本の化粧品大手メーカーであるカネボウの中国会社·佳麗宝化粧品(中国)有限公司の中村泰総経理に取材を行った。中村総経理は、「中国市場で成功を遂げるためには第一に品質が良いこと、第二に中国のトレンドをキャッチすること、第三はスピード感を持って対応することが大切です」とカネボウが中国市場で成功した秘訣を語った。


東方網の取材に応じる中村泰総経理

 「カネボウ」という会社名は中国でそれほど聞く名前ではないかもしれない。しかし、同社のKate、freeplusなどのブランドは、人々にその名をよく知られている。品質がよくて値段もお手頃というイメージがあり、中国の若者の中で人気を博している。

 現在、中国経済の急速な発展により、富裕層や中間層の人数が急増している。こういう中国市場の新しい変化を受けて、カネボウはハイプレステージブランド「SENSAI」を中国に導入することを決めた。

 「中国の発展スピードに追いつけない会社は、中国から撤退することになるでしょう。中国では市場が急成長しています。中国にずっと残りたいならこのスピードに追いつかなければならないし、新しい対策も講じなければなりません」と中村総経理は述べた。

 総経理によると、「SENSAI」というブランドは、これまでヨーロッパでしか販売されていないものだ。日本国内でさえ今月発売になったばかりで、東京と大阪の2店舗でしか扱っていない。この「SENSAI」を、中国では来年から発売する予定だと言う。そして中国にはネット通販の発達や、消費者にオンラインショッピングの意識が強い点を考慮して、オンラインとオフラインと同時に展開する。つまり、リアル店舗で発売すると同時にTmallなどのECサイトにも出品するということだ。

 また、日々成長している中国市場のニーズを満たすために、カネボウは花王とのサプライチェーンマネージメントを進め、日本国内の生産拠点の効率向上を目指すことも決めた。

 中国にすでに7年以上も生活してきた中村総経理は、中国の発展スピードの速さに今も時々刺激を受ける、と言う。化粧品市場は北京、上海、広州などの一線都市ではもちろんのこと、新一線や二、三線都市でも大きな発展ポテンシャルを見せている。中村総経理はこれに対し、「中国の若い世代がキレイなライフスタイルを追求することは、とてもすばらしいと思います。カネボウは、その人たちの持つ本来の美と個性を最大限に引き出すパートナーになることを目指しています」と述べた。

(編集:W)