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二国五地一船 「2019国際少年児童アニメ•漫画絵画展」が新鑑真号において閉幕

2019年 9月 17日17:35 提供:東方網 編集者:範易成

  9月16日、中日を結ぶ国際フェリー·新鑑真号が、中日両国青少年の優秀絵画作品を載せて、日本の大阪港に着岸した。これをもって二国五地一船で行われた「2019国際少年児童アニメ•漫画絵画展」は、円満に閉幕した。

船倉に掛けられた絵

  この絵画展は、2019年中日青少年交流推進年の公認イベントであり、2019国際少年児童アニメ•漫画絵画展実行委員会、東方網、光文東京網の主催で開催された。「平和、環境保護、友好、五輪」をテーマとし、青少年同士の交流を深め、両国の民間友好と民間交流のための強固な土台を築くことを目指して開かれたもので、6~11歳と12~18歳の年齢別の二組が設けられた。中日両国において今年6月から作品を募集し、両国の青少年から500点以上の作品が集まった。そしてこの中からアニメ、絵画業界の専門家の審査を経て優秀作50作品を選出し、さらにその中から組ごとに、それぞれ一、二、三等賞が選ばれた。

  絵画展は日本の東京、中国の北京、上海、揚州、紹興で相次いで行われ、新鑑真号は最後のステーションとして、9月7日から16日まで絵画展を開催し、フェリーに乗り合わせた人々に優秀作を展示した。

絵に見入っている日本人学生

絵に見入っている乗客

  9月14日、新鑑真号は上海国際客運センターから大阪港に向けて出発した。この日の船には、日本の金沢星稜大学の学生ら70人以上で構成された研修団が乗船していた。ちょうど上海での日程を終えて船で日本に帰るところで、彼らの多くが船倉に掛けられた絵に引きつけられ、立ち止まって見入っていた。大学一年生の北空静さんは、「どの絵もとても上手です。作者の中には10歳未満の人もいて驚きました。想像力に溢れているだけでなく、中日両国の要素も多く溶け込んでいて、中日両国の関係がこれらの絵を通じてより良くなると思います」と感想を述べた。

  高橋塁さんは記者の質問に対し、「アニメが大好きです。ドラえもんとアトムと中国の孫悟空が描かれていますが、全部私の好きなキャラクターです。文化は国を越えるものであり、このような活動はとても面白いので、もっとたくさん開催してほしいです」と述べた。

沈光文氏

絵画展会場

  光文東京網の沈光文社長は、「鑑真はかつて6回の挑戦の末に日本に渡り、中日両国の文化の伝播と交流を促進しました。今回の絵画展で『新鑑真号』を最後のステーションに決めたのは、鑑真の精神を継承させ、未来に向かって引き続き中日友好事業を促進するためです」と述べた。

  さらに沈光文社長は、今回の絵画展で最も感動したことについて、「内モンゴルの子供たちから作品が届いた時に、羊毛と砂が混じっていたのを覚えています。彼らの住む環境は大都市の子供たちのように恵まれてはいませんが、彼らの作品にみられる環境意識と美への渇望と表現は素晴らしいです。あまり自然に触れたことのない大都市の子供たちは、かえってこのような作品を描けないのです」と述べた。

  沈社長は、来年もこの「国際少年児童アニメ•漫画絵画展」を開催する計画だ。そして影響力を全世界に及ぼすことを目指し、現在の中国と日本のほかにも、アメリカ、イタリア、スペイン、カナダなどでも絵を募集して展示する予定だ。絵画は国際言語であり、国境を越えて交流し、友情を深めることができる。絵画という形で平和、環境保護、友好、五輪のテーマを引き続き表現し、来年の東京オリンピックの時期に、再び絵画展を開催したい、と考えている。

(範易成、写真も)