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中日高校生が合同公演を開催、音楽を通じて心が近づく

2019年 8月 22日9:54 提供:東方網 編集者:王笑陽

 中日高校生の合同公演「国風民韻鼓動心弦」が、8月20日、上海市の陸行中学で行われた。陸行中学の生徒は、中国の伝統的楽器で日本の有名な曲『君をのせて』『Always With Me』などを演奏。そして岡山県立玉島商業高等学校の生徒は、太鼓で『泰山一何高(泰山はなんと高いのだろう)』を演奏し、お互いに音楽の言葉を通じて交流し、友情を確かめ合った。

 中日青少年交流推進年にあわせ、上海市陸行中学は岡山県高等学校文化連盟と提携し、中日の高校生を対象に芸術·文化交流イベントを展開している。7月19日から24日にかけては、陸行中学の教師と生徒一行20人が岡山県を訪れ、岡山県高等学校文化連盟が主催した「岡山県高等学校総合文化祭」に参加したうえで、岡山県立玉島商業高等学校を訪問した。そして、今月17日から21日まで、岡山県立玉島商業高等学校は答礼訪問として上海を訪れ、上海陸行中学と再び交流イベントを開催した。20日に行われた合同公演もその一環である。

陸行中学の民族音楽団

 公演のオープニングには陸行中学の民族音楽団が登場した。琵琶、二胡、筝、揚琴など、中国の伝統的な楽器で、日本人に馴染みのある『君をのせて』『Always With Me』を演奏し、はるばる上海にやってきた日本の友達に歓迎の意を表した。

 これに続いて披露された歌と舞のパフォーマンスも、「中国風」の要素に溢れていた。高校生は「漢服」(漢民族の伝統衣装)を着て、中国の古典小説『白蛇伝』と『西遊記』をモチーフとした舞踊を踊った。


陸行中学の舞踊パフォーマンス

陸行中学の舞踊パフォーマンス

 一方、岡山県立玉島商業高等学校の女子生徒によるパフォーマンス「紅太鼓」は、迫力と情熱に溢れ、中国人生徒に大きな感動を与えた。司会者の喬唐昊聞さんは演奏後に東方網の取材に対して、「太鼓のパフォーマンスを見るのは初めてでした。本当に感動しました!」と感想を述べた。そして、7月の訪日イベントに参加した于嘉悦さんは、岡山県立玉島商業高等学校を訪れた時のことを思い出した。「私たちの歓迎の時も、太鼓のパフォーマンスを見せてくれました。雰囲気がすぐに盛り上がってきたという感じがしました」と語った。

岡山県立玉島商業高等学校の紅太鼓パフォーマンス

岡山県立玉島商業高等学校の紅太鼓パフォーマンス

 最後に、中日の高校生は声を合わせて一緒に『世界に一つだけの花』を歌い、公演を終えた。

『世界に一つだけの花』を歌う岡山県立玉島商業高等学校の生徒

 今回の訪中イベントには、合同公演のほか様々な行事が盛り込まれた。岡山県立玉島商業高等学校の村上洋上校長によると、合同公演の前の三日間で、訪中団一行は上海万博の中国館(現在は中華芸術宮と呼ぶ)、上海工程技術大学、豫園、外灘などを巡って上海観光を楽しんだ。また、ホームステイを通して本当の上海生活も体験した。「この思いを大切にし、最初にお約束したように、日本に帰り、多くのことを玉島商業高校をはじめ、岡山県の学校に伝え、さらに交流の輪を広げていきます」と述べた。

玉島商業高校の村上洋上校長

 訪中した日本の生徒も、今度の訪中でよい思い出がたくさんできた、という。清水さんは「一番印象に残ったことはやっぱり夜景ですね。昨日の夜、外灘に行って、すごく綺麗な夜景を見ました。あとは上海の建物の数も想像よりずっと多かったです。食べ物も日本より濃いですね。もしチャンスがあったら、北京に万里の長城を見に行きたいです」、と述べた。浅野さんは、ホームステイで体験した中国と日本の文化の差異についてはこう答えた。「お風呂の違いです。中国のお風呂はバスタブがなく、シャワータイプのがほとんどです。日本人がお風呂入るのは習慣のようなものですから、この点にすぐ気づきました」。浅野さんも清水さんも、日本に帰ったら後輩にこの活動に参加するようぜひ勧めたいし、チャンスがあったら上海のディズニーも行きたい、と言った。

 実は、今回の陸行中学と日本の学校との交流は初めてではない。2017年に上海市人民対外友好協会および浦東新区教育局の協力で、陸行中学の教師と生徒が日本を訪れ、岡山県立岡山南高等学校と初めての交流イベントを行った。これについて上海市人民対外友好協会の関係者は、「2年前、上海と岡山の高校生たちは交流イベントを通して友情の種を撒きました。それが今、美しい花を咲くように成長したのです」と語った。

(編集:W)