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「Panda杯」受賞者中島大地さんが上海を訪問、「中日の文化交流がもっと緊密になってほしい」

2019年 8月 16日10:26 提供:東方網 編集者:王笑陽

 14日に行われた上海ブックフェアの関連イベント、『私と中国:Panda杯全日本青年作文コンクール記念文集』(中国語タイトル:《我与中国:“熊猫杯”日本青年感知中国征文大赛纪念文集》)の発表会に出席するために、「Panda杯全日本青年作文コンクール」(以下、Panda杯と略)の受賞者である中島大地さんが、このほど上海を訪れた。

上海ブックフェアに出席する中島大地さん

 今年大阪で開かれたG20サミットを前に、習近平中国国家主席の元へ、習主席への挨拶と祝福、中日の友好事業に尽くしたいという願いを込めた、ある日本人若者からの手紙が届いた。手紙を受け取った習主席はその若者に次のような返信を送った。「あなたが長きにわたって中国語を学び、かつ中国文学を研究し、作文コンクールや訪中交流への積極的な参加で中国への知見を高め、中国の友人との心の交わりを深めていることを知り、とても嬉しく思います」。そしてさらに「今後も中日友好事業に対して、より一層、積極的に関わり続けることを願っています」と励ましの言葉も述べた。

 その日本人若者が中島大地さんだ。

中島大地さん

 1992年生まれの中島さんは、小柄で常に優しい笑顔を浮かべている。2014年度と2015年度の「Panda杯」の入賞者であり、2017年度、2018年度にはボランティアとして「Panda杯」の運営委員を務め、「Panda杯訪中団員」として2回の訪中プログラムにも参加した。

 習主席から返信をもらったことについて、中島さんは今でも「信じられない驚き」と思っているという。「実は、習近平主席からの手紙が届く前に、そのニュースがすでに広がっていたようでした。たくさんの人々からおめでとうのメッセージを受け取りました。それにしても信じられない感じがしました」、と語った。

 中島さんは中学生の時から『三国志』、『水滸伝』、『漢書』などの中国の古典に親しみ、大学では中国古典文化を選択履修した。中国の文化だけでなく、中国人と中国社会にも常に強い関心を持ち続けているという。

 大学一年生の時、中島さんは天津の南開大学で2週間の交換留学を経験し、「初めて中国人の本当の生活を見ました」という。そして、2016年にまた中国へ交換留学をしに来た。今度は上海の復旦大学である。

 上海での生活というと、最も印象的だったのはスマホ決済だった。「ほとんどキャッシュレスで、日本ではまだできていませんでした」。それに中国人と日本人の生活習慣には、色々な違いがあることにも気づいた。「例えば、中国人はお湯を飲むのが好きで、日本人は冷たい水を飲むのが一般的です。なぜこのような違いがあるかを考えることで、中国人の考えと習慣を積極的に理解しながら、自分の国の文化も理解することができると思います」、と中島さんは語る。

 今、中島さんは東京の出版社で働いている。今回初めて上海ブックフェアに参加して、その人気の高さにびっくりしたという。「こんなに多くの人が本が好きで、読書が好きだということは、出版社で働く私にとって、とても励まされていると感じています」と述べた。

 さらに中島さんは、このほど中国のSF作家·劉慈欣の小説『三体』が日本で刊行されて大ヒットとなったことを話し、「小説とか、アニメやドラマとかを通して、中日両国の文化に関する交流がますます緊密になるように願っています」と、自分の願いを語った。

(編集:W)