小中大
2019年 8月 14日9:34 提供:東方網 編集者:王笑陽
イギリス出身の冒険家であるアッシュダイクス(Ash Dykes)は、12日午後、上海の南匯嘴観海公園で長江沿いの徒歩旅行を終え、この旅を完成した最初の人になった。
アッシュダイクスがウェイボーで成功のニュースをアナウンス
長江は中国第1の大河である。青海省のチベット高原に源を発し、東へ四川盆地を経て、華中の平野を流れて最終的に東海に注ぐ。全長6300kmで、ナイル川とアマゾン川に次ぐ世界第3の大河でもある。アッシュダイクスの徒歩旅行はチベット高原にある長江の水源地から上海にある河口までで、総歩行距離は6450キロに達した。
旅行中のアッシュダイクス
アッシュダイクスは2014年に徒歩によるモンゴル横断、2016年に徒歩によるマダガスカル横断を完成したという伝奇的な経歴を持つ冒険家だ。しかしその彼でも、この長江沿いの徒歩旅には思った以上の困難があったという。
2018年8月15日、アッシュダイクスは10人のチームを率いて海抜5100m、気温マイナス20℃の長江の水源地から旅を始めた。しかし、あまりの辛さに最初の4日間も経たないうちに4人がチームを離脱。その後、狼の群れに追われたり、チベタン·マスティフとの遭遇など、危険なことも多々あった。
旅行中のアッシュダイクス
しかし、長江の水源地の美しい自然風景は、アッシュダイクスに深い印象を残した。「チベットの写真をソーシャルメディアに投稿しました。ここはどこ?と友達に聞かれて中国だと答えましたが、信じられないと言う人がいました。彼らにとって中国といえば、上海、北京、広州などの大都市なのです。このような綺麗な中国を見たことがないからでしょう」。
旅の終点は上海だ。予定では8月10日に到着するはずだったが、最後の試練のように、台風9号の影響でやむを得ず計画を変更。二日遅れたが、アッシュダイクスは12日、家族や支援者と一緒に長江の河口である南匯嘴観海公園に到着し、352日間の徒歩旅行を無事に終えた。
今後の計画は、との質問に対してアッシュダイクスは、「私は常に計画をもっています。次はまた中国でしょう。今度の徒歩旅行を通して、中国の伝統と文化、中国人の親切さと客好きの性格を十分感じることができました。それに農村から都市までの中国の多様な社会を理解しました。中国が大好きです」、と答えた。
(編集:W)