小中大
2019年 7月 12日16:51 提供:東方網 編集者:王笑陽
ゴミ分別が実施開始されてから、上海ではゴミ箱のほか、台所の生ゴミを細かく砕いて直接下水道に流すディスポーザーの売り上げが、急激に伸びている。
爆発的に売れ、取付け作業員は「需要に追いつけない」
6月に入ってから、ディスポーザーの販売量が急増している。ある家電店のスタッフによると、前年と比べ販売量が6倍以上増えた。そして、あるディスポーザーメーカーの総経理は、販売量は月ごとに2倍から3倍の速度で増えていると述べた。
この結果、ディスポーザーの取付け作業員が不足するという事態に陥っている。
作業員の項さんは「これまでの依頼件数は1日平均10件ぐらいと、いつもほぼ一定だった。でも今では最多で1日20件以上の場合もある。それに人手不足で新人を育てる必要もあって、ストレスが大きくなった」と話す。
作業量が倍増するとともに、収入も倍増した。1日15台から20台の機械を取り付けると、月収は1万元以上になるという。
ディスポーザーの取付け作業員
専門家「生ゴミすべてを処理するには適さない」
ディスポーザーのコマーシャル。硬い骨や殻類も粉砕できるとうたっている
清華大学環境学院の教授によると、ディスポーザーはコマーシャルでうたっているようにすべての生ゴミを処理するのに適しているわけではない。ゴミ分別の補助的な機械として使うだけなら問題はない、ということだ。大きいサイズの骨や野菜、硬い外皮や殻類のものは、やはりゴミ分別のルールに従って処理するのが正しい。
そして、多くの家庭がディスポーザーを使うようになったら下水道が詰まるなどの問題は起こらないだろうか、という質問に対して、教授は「たとえすべての家庭がディスポーザーを使っても、下水道や汚水処理システムにそれほど大きな負担をかけることはない」と答えた。
現在上海の汚水処理場の容量の余裕は、まだ年間160万立方メートルある。仮に上海の家庭すべてでディスポーザーを使ったとしても、排出される汚水量は約23万立方メートル増えると予想されるため、都市の汚水処理能力に大きな影響は及ぼさないと考えられている。
(編集:W)