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中国独自建造の初の砕氷船「雪竜2号」が引渡し完了

2019年 7月 11日17:29 提供:東方網 編集者:王笑陽

 中国の4代目の極地科学調査砕氷船である「雪竜2号」は順調に建造が進み、今日無事に上海で引渡しが完了した。3代目の「雪竜号」初号とともに、これから極地科学観測のサポートを開始する。「雪竜2号」は中国が独自に建造した初の砕氷船として注目されている。

雪竜2号

 1代目とされる「向陽紅10号」は、中国が独自に設計、建設した遠洋科学調査船だが、実は砕氷船ではなかった。1984年11月20日、中国初の南極調査隊の8人が、この「向陽紅10号」に乗って上海から南極へ向かった。そして12月31日に南極に到着。これ以降、中国は毎年南極へ科学調査隊を派遣している。

向陽紅10号

 だが、「向陽紅10号」は、ほどなくフィンランドから購入して滬東造船所で氷の中でも航行可能に改装された「極地号」に取って代わられた。「極地号」は「向陽紅10号」より性能が優れていたものの、実は当時の技術レベルの限界から、砕氷能力を有していなかった。

極地号

 3代目の「雪竜号」初号は、北極海仕様の多目的貨物船としてウクライナから購入したものだ。1994年から2013年までの間、前後4回の改造を経て、中国で唯一、機能が完備した極地科学調査砕氷船になった。1.5ノットで厚さ約1.1mの氷を割って進む連続砕氷能力を持ち、120人の調査隊員を載せることができる。1994年10月に初めて南極への航海を行って以来、これまで南極へ34回、北極へ9回、観測隊と資材を運搬し、中国の極地観測事業に大きな功績をあげてきた。

雪竜号

 そして、4代目の「雪竜2号」は中国が独自に建造した初の砕氷船である。2016年12月から江南造船集団によって上海で建造が開始され、去年9月に上海長興基地で進水式が行われた。今年6月に東海で航行試験が実施され、船舶の性能、システム、設備のテストが計画通りに完了した。「雪竜号」初号より砕氷能力が強く、2~3ノットで厚さ約1.5mの氷を割って進む連続砕氷能力を持つ。

(編集:W)