７月１日から上海全市で、「史上最も厳しいゴミ分別措置」と言われる上海生活ゴミ管理条例が正式に施行される。条例によると、個人が分別を行わずにゴミを捨てた場合、最高で２００元（約３１２３円）の罰金が科せられ、事業者がゴミを分別せずに投棄·運搬した場合は最高で５万元（約７８万円）の罰金が科せられることになっている。

『上海市生活ゴミ分別ガイドブック』

　日本のゴミ分別ルールほど細かくはないが、上海のゴミ分別は概ね「湿垃圾（生ゴミ）」、「干垃圾（一般ゴミ）」「可回收垃圾（資源ゴミ）」「有害垃圾（有害ゴミ）」の４種類に分かれている。

　「出前の容器はどっち？資源ゴミ？それとも一般ゴミ？」

　「なんで？ちまきの皮やドリアンの皮は生ゴミじゃないの？どうして一般ゴミの仲間なの？」

　…

　条例の施行開始まであと１週間に迫り、ゴミの分別方法などが上海市民の間で話題の中心となっている。また、「ゴミは４種類に分別されるけど、まさか自宅にも４つのゴミ箱が必要なんだろうか？」という問題に頭を抱える市民が多そうだ。

　オンラインショッピングが発達した中国では、「淘宝」や「京東」などのECサイトで検索すれば、そういった難題の解決法がすぐに見つかるかもしれない。これらのECサイトのデータによると、最近、上海地域ではゴミ箱が人気商品となっている。特に、ふた付きで、仕切り式のゴミ箱がよく売れている。

一番人気のゴミ箱

　４５リットルの大容量で、上下二層があり、上層がさらに２つに区切られたこの日本ブランドのゴミ箱が一番の人気だ。コメント欄には「容量が大きい」「腰を曲げなくてもゴミを捨てるのにちょうどいい高さ」「底に車輪が付いていて移動しやすい」といった好評意見が多い。価格は２００元ぐらいだ。

マーク付きのステンレスゴミ箱。外見はおしゃれだが、価格が高め。

壁掛け式のゴミ箱

　また、このやや大きいステンレスゴミ箱と、壁掛け式のゴミ箱も人気だ。前者は自宅だけでなく、オフィスや民宿などでも使いやすいタイプだ。価格は３００元から４００元ぐらいで少々高い。これに対して、後者は簡単に壁や食器棚のドアに掛けて空間をうまく利用できるタイプだ。価格はだいたい２０元。

（編集：Ｗ）