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マレーシア産の冷凍猫山王ドリアンが上海に輸入開始

2019年 6月 21日15:59 提供:東方網 編集者:王笑陽

 ドリアン愛好家に朗報だ。関係者によると、6月19日夜、マレーシアから来た4トンの冷凍猫山王ドリアンが、上海浦東国際空港の税関を通過した。新鮮なドリアンを皮ごと液体窒素で急凍して輸入するのは初めてだ。

明るい黄色でドリアンの中でも一番美味しいとされる猫山王ドリアン。味は濃くてクリーミー

 ドリアンの需要が中国で拡大するにつれて、タイやマレーシアからの輸入量が年々増えている。国連が発表したデータによると、中国のドリアン輸入量は年平均35%の成長率で伸びている。2018年、タイのドリアン輸出量は約51.9トンで、この60%近くが中国へ輸出された。タイ産の金の枕ドリアンは中国の消費者にもっとも馴染みのある品種だ。

 しかし、今回輸入されたのはマレーシア産の猫山王ドリアンだ。ドリアンの中でも一番美味しいとされる猫山王ドリアンは、樹上熟成なので自然と落ちるのを待って収穫しなければならない。皮に付着した土に細菌があるので、以前の法律では皮ごと輸入するのが禁止されていた。このため猫山王ドリアンといえば、これまではマーケットで輸入した冷凍果肉を買うしかなかった。

 今年の5月30日、中国税関総署は公告を発表し、検疫検査に合格したマレーシア産冷凍ドリアンの輸入を許可した。特定の冷凍方法で処理した後の猫山王ドリアンを皮ごと輸入することができるということだ。

解凍前(右)と解凍後(左)の猫山王ドリアン

成熟した猫山王ドリアンは剥きやすい

 皮ごと冷凍した猫山王ドリアンと、今マーケットで販売されている冷凍果肉とでは、鮮度も味も、その差は歴然としていると言われる。業界関係者によると、液体窒素で急速冷凍する方法を用いると80%から85%の鮮度で保存でき、これは現在業界で最高の技術だという。

 今回初輸入される冷凍猫山王ドリアンの第一陣が上海に到着するのを前に、「盒馬鮮生」オンラインショップは予約販売を行ったが、すぐに完売してしまった。だが、これからも冷凍猫山王ドリアンはどんどん上海に到着するので、「盒馬鮮生」の実店舗や「G-Super」などのマーケットでも買えるようになる。

(編集:W)