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2019年 6月 19日15:18 提供:東方網 編集者:王笑陽
2018年の上海国際映画祭で大ヒットした日本映画『万引き家族』は人々の記憶にまだ新しいだろう。今年の上海国際映画祭もすでに開幕したが、では今年の映画祭で最も人気の映画は何だろうか?チケットが完売するまでの時間からみると、それは日本のアニメ映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』だ。
チケットが完売するまでの時間で見た人気トップ10の第1位は『新世紀エヴァンゲリオン劇場版Air/まごころを、君に』で、第2位は『新世紀エヴァンゲリオン劇場版DEATH TRUE(2)』。『新世紀エヴァンゲリオン劇場版』が1位と2位を占め、超人気の作品であることを示した。
上海国際映画祭の上映作品選定を担当する蔡剣平さんは、日本映画の研究者でもある。彼によると、この2作は版権の持ち主が何度も変わったので、上海国際映画祭で上映するためにはさまざまな曲折があったという。
例えば、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版DEATH TRUE(2)』は、もともと1997年に日本で公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生』の一部だったが、これまで独立した映画としては1度も上映されたことがなかった。そのため、そもそもこの版本を入手することさえ難しかった。さらに、中国では初公開となるため、新たに字幕を制作することも必要となった。
蔡剣平さんは、「これほど人力と財力がかかる上映は、上海国際映画祭でなければ実現不可能だ」、と語る。また、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版の旧版と新版の合計4作を同時上映することも考えたが、残念ながら失敗した」、と正直に言った。
これらにもかかわらず、『DEATH TRUE(2)』と『Air/まごころを、君に』の2作の上映で、このような大きな反響があったのは素晴らしいことだ。
ここ数年、蔡剣平さんは上海国際映画祭に上映する日本映画作品の選定作業の大部分に参加している。日本映画分野の専門家として、北京国際映画祭にも何度も招聘された。彼によると、同じ日本映画でも北京と上海では観客の反応がだいぶ異なることがあるらしい。
「上海の観客の日本映画への熱心さは、映画祭に参加する日本側の製作者たちも強く感じられるものです」。
上海映画祭に上映する500本の映画のうち、日本映画は60本。日本映画の上海での認知度と受容度は非常に高いと言えよう。
ちなみに、「2019上海·日本映画週間」の上映作品の1つである『コンフィデンスマンJP』も、早く完売した映画トップ10の第4位に輝いた。
(編集:W)