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2019年 6月 13日9:16 提供:東方網 編集者:王笑陽
中国の60歳以上の高齢者人口は、2018年までにすでに総人口の約18%を占め、2億4900万人を超えている。中でも上海市は、2017年時点で、戸籍人口1456万人のうち60歳以上の高齢者が33%に上り、しかも65歳以上が20%と、人口の5人に1人を占めていて、中国全国の中でも高齢化が最も深刻な地域となっている。
こうした社会変化に対応するため、介護、リハビリテーションサービスをはじめとする高齢者産業を発展させることは、重要な課題となっている。
現在上海で、高齢者向けの介護サービスや用品、医療などに注目する展示会「上海国際養老、輔具及び医療博覧会(International Exhibition of Senior Care,Rehabilitation Medicine and Healthcare Shanghai 2019、略称:CHINA AID)」が、6月11日から13日まで、上海新国際博覧センターで開催中だ。同展は2000年に初めて開催されてから19年間の発展を経て、この分野において世界でもトップクラスの展示会となってきた。そして日本貿易振興機構(JETRO)が主催する「日中(上海市)高齢者産業交流会」は、博覧会の関連イベントとして、2015年から連続して5回目の開催となっている。
日本は1990年代半ばに高齢化社会に入り、2000年に介護保険制度を導入して以降、高齢者向けの介護サービスや用品の産業が急速に発展し、さまざまな経験を蓄積してきた。そのため、今度の博覧会にも日系企業が多数出展し、交流会でもさまざまな高齢者向けのサービスと用品を提供する日系企業に問い合わせに訪れた来場者も多かった。
高齢者向けのリハビリテーション体操を実演する日系会社のスタッフ
中日合資会社が開発した福祉車両
日本製のシャワーバスを紹介するスタッフ
日系企業が開発した高齢者向けの失禁の補助用品。膀胱の状態を観測してトイレの時間を知らせる。
(編集:W)