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七宝古鎮でお茶の時間を楽しもう!

2019年 5月 16日9:41 提供:東方網 編集者:王笑陽

 上海の西部に位置する七宝古鎮は、後漢時代(約10世紀)に七宝寺に因んでできた町だ。

 町の建物はほとんど南北方向の「老街」に沿って建てられている。「老街」で南に向かい、「蒲汇塘橋」を渡ってから右の路地に曲がると、茶館「賞心院」の看板が見える。

「蒲汇塘橋」を渡って右の路地に曲がると、茶館「賞心院」の看板が見える

 この茶館のオーナーは元デザイナーの劉斌さん。自ら内装を手掛け、飾り物や茶器などの細かいところまでこだわっている。

 茶館は3階建て。劉斌さんはフロアごとに異なるコンセプトで設計した。

 1階は普通席だ。ざっと見ると、おしゃれな喫茶店やカフェに似ているが、蘇州の伝統芸能「評弾」が流れていて、旧式茶館の雰囲気が漂う。

机の片側にある四角いくぼみに注目

 そして、机の片側にある四角いくぼみにも注目しよう。これはお茶を入れるお湯を沸かすどびんを火に掛ける場所だ。この茶館の最大の特色とも言え、普通の茶館ではまず見られないものなので、わざわざこれを見にやってくる客もたくさんいる。友達と話しながら、のんびりとお湯が沸くのを待ち、お茶を入れるのは、なんと楽しいことだろう。

木炭とどびんでお湯を沸かすのが賞心院の特色

 劉斌さんは川沿いに面する窓についてもいろいろと工夫をした。最大限に陽光を屋内に取り入れ、窓の外の美しい景色を楽しむために、特別に折りたたみ式の窓を設計した。また、窓の枠は木製で、家具と同じ色だ。茶具、花瓶、クッションの白と合わせて、客に「自然で明るく心地よい」という感じを与えるためだ。

川沿いに面するのは広々とした明るいガラス窓

白と木の組み合わせが心地良い

 普段、茶館の1階は、午後から夜までの時間帯に一番賑う。周囲の人たちは話したり笑ったりとがやがやしているが、気持ちはかえって落ち着く。これはまさに旧い茶館ならではの魅力だろう。