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中医材料の霊芝、鉄皮セッコクがISO認定を獲得

2019年 5月 14日16:11 提供:東方網 編集者:範易成

  中医の材料である霊芝、鉄皮セッコクは、中国人によく知られており、その価値は歴代の中医典籍にも記載されている。現代医学でも、霊芝や鉄皮セッコクの成分は、人体の免疫力強化、癌の化学療法における副作用低減などに効果があると証明されている。

記者会見でISO標準を発表

  この霊芝と鉄皮セッコクがこのほどようやく世界に認められた。「ISO21315:2018中医薬―霊芝」2018年12月20日に国際標準化機構(International Organization for Standardization、略称ISO)の公式サイトに発表され、「ISO21370:2019中医薬―鉄皮セッコク」が2019年2月5日に発表された。

  公開されたISO標準は、霊芝と鉄皮セッコクの包装、品質検査方法、保存、運送などを要求し、国際的に進出するための関連商品データを定めている。

  このほど、記者はこのISO標準の制定に参与した企業――寿仙谷医薬株式有限会社を訪ね、李明焱取締役社長にインタビューを行った。

  ISOは中医薬の未来

  まず寿仙谷医薬株式有限会社は、ISO標準の制定に参与する前から、中医薬業において数十年の長い経験がある。特に霊芝と鉄皮セッコクの分野では、これまでも中国国内で生産や技術標準の制定に何度も携わってきた。

霊芝の育成を紹介する李明焱氏

  中国は霊芝文化の発祥地だ。6000年前の仰韶文化でも霊芝を利用した歴史があり、霊芝の生産加工及び原材料の輸出大国でもある。日本と韓国は霊芝の大きな市場で、特に日本は中国から原料を輸入して漢方薬を生産しているが、日本の科学技術が加わった薬は、中国観光客に大人気で爆買いの対象となっている。

  その一方で、中国国内の中医薬の品質は安定しているとは言い難い。中医薬の安全性、品質、有効成分などに信頼性がないことは、中医薬の海外進出にとっては重大な問題だ。したがって今回のISO標準の発表は、中医薬の発展に大きく貢献することになる。

  研究開発に基づいて中医薬の海外進出を促進

  国際標準化組織·中医薬技術委員会(ISO/TC249)主席の沈東遠教授によると、中医薬が世界に進出しようとする時の第一歩は標準化だ。中医薬は千年以上の歴史を誇るが、世界に広げるためには、現代技術と手を結んで新たな発展を遂げなければならないという。

寿仙谷の工場

  実はISOで認定される以前から、寿仙谷の薬品はすでに海外で名が知られていた。日本の大学で教鞭をとるひろみ女史は、2017年5月に、日本の病院で乳腺ガンと診断された。そして霊芝に免疫力強化、副作用軽減など効果があると知った彼女は、手術などの治療を受けると同時に、寿仙谷の霊芝粉を服用した。すると化学療法を受けながらも食欲と睡眠に影響がみられず、ひろみ女史は中医薬の効果に深く感じ入ったという。

  李社長によると、寿仙谷の方針は研究開発に基づいて中医薬の海外進出を促進することで、現在はアメリカ、フランスなど国の研究機構と提携して、中医薬をめぐる様々な研究を展開している。

  現在、中医薬は180以上の国と地域に進出している。体全体を治療して生体のバランスを調節するなどの理念は中医の精髄であり、国際社会でますます重視されるようになっている。今回のISO標準の発表は、中医薬の国際進出と国際協力を促進することで中医薬の影響力を向上し、人類の健康と幸せに贡献するものとなろう。

(編集:f)