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電気自動車用e-Axleのコンセプトモデルが上海モーターショーで初披露

2019年 4月 16日17:30 提供:東方網 編集者:兪静斐

 2019年の上海国際モーターショーで、無段変速機(CVT)の世界市場シェアトップのジヤトコが、電気自動車用e-Axleのコンセプトモデルを中国で初めて展示し、注目を集めている。

 「一緒に美しい生活を」をテーマとする上海国際モーターショーは、全世界の自動車メーカーと部品メーカーがその実力を披露するプラットフォームと舞台である。

 ジヤトコの中塚晃章社長は、「今、自動車産業は大きな変革期の中にあります。トランスミッションの専業メーカーである我々も、強みであるCVTの技術を磨き上げていきながら、その技術をベースに、電動化に対応した新たな技術を市場に提供し、あらゆるタイプの車両に対応できるトランスミッションメーカーを目指していきます。ジヤトコは、技術力と市場実績に裏付けられた、高い環境性能と動力性能を両立した高品質のオートマチックトランスミッションで、中国のクルマ社会の発展に貢献し続けます」、と語った。

 ジヤトコの上海モーターショーへの出展はこれで3回目だ。今年のモーターショーに向けてジヤトコは積極的に動いた。電気自動車用のe-Axleのコンセプトモデル(同軸モデルと3軸モデルの2タイプ)を中国で初めて展示。このうち同軸モデルは世界初である。

 ジヤトコでは電動化への取り組みと合わせて、今後もICE用従来のトランスミッション技術の進化にも継続的に取り組み、ICE用トランスミッション技術の強みを、e-Axle、 M-HEV等の技術に活かしていく、としている。

 近未来の自動運転の時代に向けて、CVTはさまざまなギクシャク感がほとんど感じられずに車と人が「一体化」するので、他の変速機よりも自動運転に向いているといわれている。特に坂道とカーブの走行時は、CVTは回りの状況に合わせてスムーズかつ穏やかな変速ができる。また、渋滞の時も、CVTは緩やかな減速などができるため、ドライバーにとってはより安心感がある。

 ジヤトコは長期的に中国市場を重視するコンセプトに基づき、2018年6月、中国における第2の生産拠点、「ジヤトコ(蘇州)自動変速機有限公司」の設立を発表した。江蘇省張家港経済技術開発区に建設されるこの新しい生産拠点は、面積が9万6千平方メートルで、2019年末には生産を開始する予定だ。年間生産力は48万台、スタッフは1000人規模を予定している。