第8回となる「2019アジアビジネス航空大会附設展示会」（Asian Business Aviation Conference & Exhibition、略称：ABACE）が、4月16日から18日まで、上海虹橋国際空港で行われる。世界の150社が出展し、30機以上のビジネス機が展示される予定だ。

　ビジネス航空とは航空輸送の一種で、ビジネス遂行上の目的でエアーライン以外の航空機を使用して行う人や物の輸送を指す。ビジネス航空に使用される航空機がビジネス機で、その代表がビジネスジェット機である。

　今回のABACEで最も注目されるのは、ボンバルディアのビジネスジェット機Global 7500であろう。Global 7500は7700海里（約14260キロメートル）という他に例のない長さの航続距離を誇り、ニューヨークと香港、シンガポールとバンクーバーをノンストップで接続することができる唯一のビジネス機である。

　機内はリビング並みの広さを確保した4箇所の空間を備え、フル完備のキッチンを搭載しているなど、快適性とデザイン性にも優れている。2018年末に就航してから、今回が初めての航空ショーへの登場となる。

　Global 7500のほか、エルメスがデザインを手掛けたビジネス機ACJ319も衆目を集める。機内の中央には２つの広々としたラウンジエリアと会議／レストランエリア、後方には浴室付きの寝室が設けられている。

　全米ビジネス航空協会のエド·ボーレン（Ed Bolen）会長兼CEOは、「展示会は今年で8回目ですが、今では出展企業の半分がアジアの企業となりました。大会の認知度はアジアにとどまらず世界中にも高まっています」、と大会を高く評価し、さらに「この数年間、中国はABACEの舞台で、一貫して中心的な地位を占めています」、と述べた。

（編集：Ｗ）