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上海地下鉄:新しいルール、エスカレーターの「片側空け」を禁止

2019年 4月 9日16:19 提供:東方網 編集者:王笑陽

 エスカレーターでは右側に立って左側を空けておく。このルールは数年前から「世界標準」、「マナー」とされ、上海で広く勧められてきた。

 だが、このほど上海地下鉄は新しいルールを発表し、『エスカレーターの利用について(中国語で《自動扶梯乘梯須知》)』の第1項に「歩くことまたは走ることを禁止」と明記した。つまり、急ぐ人がスムーズに進めるように左側を空けておくという不文律が禁止され、エスカレーターに乗る時は、手すりをつかんで立ち止まって乗るのが正しい乗り方と決められた。

 エスカレーターの1段の高さは約21センチで、普通の階段より6センチ高く、実は人にとってちょうど良い高さを超えている。また、1つのステップに2人が立つのが最も適している。そのため、エスカレーターの上を歩いたり走ったりすることは、身体のバランスを崩して転倒したり、ほかの利用者や荷物に接触して、思わぬ事故を引き起こしたりする可能性がある。

 1年前に上海で次のような事故があった。ある50代の女性が8歳のめいと一緒にエスカレーターに乗っている時、後ろから急いで駆け上がってくる男性に気づいた。女性は男性を避けるため、めいを自分のほうに引き寄せようとしたが、その直前に男性はめいにぶつかってしまった。バランスを崩しためいを守ろうと女性自身が転倒し、足の骨を折る重傷を負った。この結果、男性が女性に約11万元の賠償金を払う判決が下された。

 エスカレーターエンジニアの劉さんによると、エスカレーターを歩くまたは走ることは、事故につながる恐れがあるだけでなく、片側に立つことでエスカレーターに与える圧力が不均一になり、機器にひどい摩耗を引き起こして故障が生じる可能性を高めることにもなるとのことだ。

(編集:W)