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上海石油タンク芸術センター開館 チームラボの光の魔法

2019年 3月 22日17:09 提供:東方網 編集者:王笑陽

 燃油タンクが美術館に変身。上海石油タンク芸術センターが23日から一般公開される。オープンニングを飾るのは、中国を代表するアーティスト13名のグループ展、日本のウルトラテクノロジスト集団のチームラボの展示会、アルゼンチン出身のアーティスト、アドリアン·ビジャール·ロハス(Adrián Villar Rojas)個展の3つである。

もともとは龍華空港に燃料を提供するために建てられた中国航空油料集団公司の5つの石油タンクが美術館に

チームラボの展示会名が大きな字でガラス壁に書かれている。

 上海石油タンク芸術センター全体は5つの石油タンクからなり、敷地面積が6万平方メートルを超える。タンクの1号機と2号機が独立しているのに対して、3号、4号、5号機は連結している。今回の3つのオープニング展は、タンク3号機から5号機でそれぞれ行われる予定だ。

タンク内から外を眺める

タンク3号機の内部

 タンク3号機のドームには円形の窓があり、入ると宇宙船の中にいるような感じがする。アルゼンチンアーティストのアドリアン·ビラ·ロハスの個人展、「時には考えてみよう。互いにつながった宇宙で、だれがだれの夢を見るのかを」(中国題:有时候你会想,在一个相互连接的宇宙中,谁在梦到谁?)がここで開催される。

 タンク4号機は内部が3層に分かれている。複数の中国人芸術家の作品コレクション「Under Construction」(中国題:建設中)がここでまとめて展示される。

 タンク5号機は5つのタンクの中で面積が600平方メートル以上と最も広いが、その巨大な空間に柱は1本もない。日本国内のみならず世界中に活躍の場を広げているチームラボ(teamLab )が、ここで上海初の展示会「teamLab: Universe of Water Particles in the Tank」(中国題:油罐中的水粒子世界)を開催する。

 デジタル技術を駆使した「デジタルアート」で有名なチームラボだが、この度は、作品と作品の境界、人々と作品の境界、自分と他者との境界などを超えることを目指したという。代表作「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる」と「teamLab: Universe of Water Particles in the Tank」が融合した作品を展示して、後者の水が前者の花を散らせるようにデザインされている。

 そして、人が作品の上に立ったり、作品に触れたりすると、水の流れを遮る岩のように、その人自身が障害物となり、水の流れが変化していく。作品は、人々のふるまいの影響を受けながら変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができないのだ。

一時間の中で一年間の花々が来場者の足元に咲いては散り、変化していく

チームラボの作品「Black Waves: 埋れも失いそして生まれる」

 チームラボの作品「Black Waves:埋れも失いそして生まれる」や、「Black Waves:埋れも失いそして生まれる」、「永遠の今の中で連続する生と死 II 」、「Impermanent Life,時空が交差する場所には新たな時空が生まれる」などの複数のモニター作品も共に展示される。

(編集:W)