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クラシックの名曲装いも日中友好への願い

2019年 2月 19日11:18 提供:東方ネット 編集者:範易成

  小雨の中、東京SKY重奏団は上海城市劇院で先週末、演奏会を行い、大勢の上海クラシックファンを呼び寄せた。演奏会は《春の声》(ヨハン·シュトラウス)の曲で幕を開いた……

  《17世紀の古いハンガリー舞曲》(ファルカシュ·フェレンツ)、アイネ·クライネ·ナハトムジーク》(モーツァルト)、《弦楽四重奏第1番第2楽章》(チャイコフスキー)など世界の名曲のほかに、《フルンボイル大草原》(西上和子編曲)、《鸿雁》(日下部進治編曲)など中国ではよく知られる中国名曲も披露し、最後のアンコールに日本の民謡《ふるさと》を演奏した。

  平澤仁氏は重奏団の首席ヴァイオリニスト、5歳よりヴァイオリンを始め、1981年東京芸術大学音楽学部に入学。1985年同大学院に進む。同年、第54回日本音楽コンクールに入選。1986年よりジュリアード音楽院に留学、同音楽院の修士課程を修了、帰国と同時に東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターに就任。チェロ演奏者の黄原亮司氏は中国上海市出身上海音楽院卒業。(財)辻アジア国際奨学財団の奨学生となり、1992年東京藝術大学大学院修士課程修了。2010年上海万博にて上海交響楽団と共演、9月上海万博日本館にてコンサートを行う。昨年の東京交響楽団上海·杭州公演に参加した。

  “今日の演奏会を通じて、中日の文化交流と中日両国の友好関係に少しでも貢献することができれば幸いです”と演奏会前に今回の主催側北京白馬人文化芸術中心代表の韓艶伯氏がこう述べた。また、マネジメントを務めていた亜細亜国際交流株式会社代表の関博司が東方網の記者インタビューに“昨年8月、日本側のマネジメントとして、日中友好平和友好条約締結四十周年記念として東京交響楽団の上海公演に協力したことに光栄に思い、そのような文化交流を通じて、音楽に国境がないという言葉に改めて痛感し、もっと日本のハイレベルの演奏団を中国に紹介したいという強い思いを抱くようになり、北京白馬人文化芸術中心のご協力のもと、今回の中国演奏ツアーを実現した次第です。東京SKY重奏団は東京主要なオーケストラの首席、副首席奏者をメインに集まって編成されたハイレベルの重奏団です。今回の演奏会に中国民族音楽を積極的に取り入れ、西洋楽器の中国民族音楽の演奏を試みました。”と話してくれた。東京SKY重奏団の首席演奏者平澤氏も“2001年、私はアジアの主要なオーケストラの首席奏者で編成されたオーケストラのメンバーで上海を訪れて以来でした。とても楽しみにしていました。ステージに出ると皆さん始めからとても集中して耳を傾けて下さり、何度も丁寧に拍手をしてくださって嬉しかったです。前の方に子供さんがいるのも見えたのでより楽しい演奏になるよう心がけましたと演奏会を振り返って語った。黄原亮司氏は”舞台の上と下の観客が心を一つになり、音楽を共有し、楽しませていただきました。アンコールに日本の名曲《ふるさと》を演奏したのも祖国への思いを伝えたいからです“と熱く語ってくれた。

  東京SKY重奏団は2005年結成したプルチネルラ室内アンサンブルから改名された団体だ。当初のプルチネルラグループ名はナポリ生まれの道化人形の名前。ロシアの作曲家ストラヴィンスキーの作品『プルチネルラ組曲』から名づけられた。2018年に東京SKY重奏団に改名。SKYは東京一高いタワーTOKYO SKYTREEからつけたもの。

  日本の著名なオーケストラに所属し、首席演奏者等を担う優秀な演奏家が集ったハイレベルなアンサンブル集団。四重奏から二十人構成のアンサンブルまでこなす。レパートリーの豊富さと熟達した演奏で、国内外多くの観客を魅了してきた。今後は海外での演奏活動に力を入れてゆく方針だ。

(作者:章坤良)