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【改革開放40周年40人】新時代シルクロードで中伊貿易が新スタート

2019年 2月 15日11:19 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 中国とイタリアは、シルクロードの出発点と終着点の国だ。そのため両国の交流の歴史は長く、マルコ·ポーロの旅行記にも、古代シルクロードによる交流が書かれている。そして今、イタリアは「シルクロード経済帯」と「21世紀海上シルクロード経済帯」の合流点として、「一帯一路」の提唱を通じて中国と再度結ばれている。両国間の経済と貿易の成長の促進だけでなく、中央ヨーロッパ経済帯沿線国家をも巻き込んだ経済発展に期待がかかっている。

 1991年に北京で創設された中国イタリア商会は、中伊間貿易の窓口として、イタリア企業が中国での投資を促進する上で重要な役割を果たしている。2017年、会員数はすでに545企業に達し、この中には、イタリアの主要な実業(イタリア国有持株会社と多国籍企業)や、中小製造と貿易会社、コンサルティング企業が含まれている。現任、中国イタリア商会の主席を務めるダビデ氏は中国に30年も住んでいる人物で、まさに「中国通」の名にふさわしいと言えよう。

 ダビデ氏が最初に中国イタリア商会の主席になったのは2002年から2010年の間。その後、2011年から2014年にはEU中国商会主席となり、このキャリアの中で中国の政府関係者と改めて付き合うようになった。「ビジネスや政府関係者との付き合いで、たくさんの経験を蓄積しました。最初の頃は面会に際していろいろ準備をして、たいへん緊張しました。厳しい局面を予想していたのですが、当時の商務部部長呉儀氏と現在の商務部部長の鐘山氏がリラックスするように言ってくれて、いい雰囲気の中で交流することができました」。

 中国では改革開放が進むにつれて、多くの企業が海外に進出している。イタリアも人気の目的地の一つだ。これに関してダビデ氏は、オートバイ、自動車の製造や、自動車の設計、エンジンの船舶、農業機械などの企業が多いと述べた。「中国の投資家はイタリアの技術を持って帰るとも言われたのですが、実際にはウィンウィンで、現地のイタリア企業にも安定した就職や生産が提供されました」と語る。「『上げ潮に乗る』中国企業は、自国だけでなく、パートナーにもメリットをもたらしていると言えるでしょう」。

 1970年当時、両国間の貿易額はわずか1.2億ドルにすぎなかった。しかし改革開放以降、1981年から1995年までの輸出入額は急激に伸び、1995年には51.82億ドルに達した。その後増減はあったものの、ここ数年は「一帯一路」の牽引によって貿易額は増加の一途をたどっている。EU統計局によると、2015年、つまり「一帯一路」元年、イタリアと中国間の貨物貿易額は427億ドルで、このうち中国への輸出額は115.2億ドルで、中国からの輸入額は311.6億ドルだった。それが2017年には473.9億ドルに増加、内訳は153.0億ドルと320.9億ドルで、2015年に比べるとそれぞれ10.7%、32.8%と2.6%増加した。

 この相互作用は、両国間だけに留まらず、「一帯一路」沿線国家にまで影響している。現在、イタリア商会の「国外のイタリア商会」というネットワークには、例えばイタリアベトナム商会、インド商会など計74分会があるが、これらのほとんどは「一帯一路」沿線国家だ。ダビデ氏はこのネットワークを活用して、現地の商会に代表的なプロジェクトを紹介し、一帯一路建設への参加を促している。その中で困難に直面した際にも、中国側と協力して解決しようとしている。特に技術支援である鉄道や港のインフラ施設の建設を重視しており、「アジアの中央からロシアまで、そしてイランからパキスタンまで、中国とイタリアの協力は、新しいシルクロード上で花開いています。それは沿線の国家にも大いに役に立っているのです」、と述べた。