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【改革開放40周年40人】嘉会病院の項乃強首席医療官:中国で最も開放の進む都市を賞賛

2019年 2月 15日9:24 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 改革開放の40年来、外資系機構は中国経済の重要な一部を担っている。医療分野でも1989年に外資系機構が市場に進出、2014年頃から高速発展期に入った。ここ数年は、外資系医療機構が人々の様々な医療·健康ニーズに応えている。現在、上海には外資系の医療機構(香港、マカオ、台湾を含め)が25ヶ所あり、この中で上海嘉会国際病院は、上海初の三級レベルの外資系総合病院である。

 中国香港生まれの項乃強氏は、1970年代にアメリカに移民、その後90年代になって初めて大陸を訪れた。中国人から改革開放試験区と呼ばれる浦東新区陸家嘴を初めて見た時の感想は、「こんなもん?(That’s it?)」という失望だった。しかし、その後の中国の高速発展ぶりは、当時アメリカのシアトルに住んでいた項氏でもひしひしと感じることができた。「最初の頃、アメリカに来る中国の医師といえば、少なくとも副主任以上のクラスでした。しかし、だんだんと中年、若手の医師が増えてきて、現在では主任クラスの医師はほとんど来なくなりました。これは中国の医療技術、医師の水準が急速に高まっている現れでしょう」と述べた。

 また、日々緊密になる国際学術交流の中でも、インパクトを強く感じている。項氏は大陸のここ十年来の医療技術と環境の変化を讃えて、「上海の医療技術の一部は、すでに先進国の水準に近づいたかそれ以上になりました」と言った。

 上海嘉会国際病院の顧問として、最初の数年間、項氏は毎月一週間の頻度で上海とシアトルの間を往復した。やがて上海人の革新への勇気と勤勉な姿を見て、上海に戻ることを決意。2016年、アメリカシアトルのスウェーデン医療センター神経外科主任を辞め、正式に中国に戻って嘉定プロジェクトに専念した。それ以降は「新上海人」となり、初めての中国のお正月も上海で過ごした。

 上海嘉会国際病院が正式に稼働し始めて、上海、ひいては国内の人々は世界トップレベルの医療サービスを受けられるようになった。腫瘍の分野を例にとれば、患者は嘉会の「国際多学科会診プラットフォーム」を通じて、上海に居ながらアメリカのマサチューセッツ総合病院腫瘍センターのプロセス、標準品質、介護の質とまったく同じ医療サービスが受けられる。さらに中米のトップクラスの専門家の共同診断も受けられ、最新の治療と臨床試験の機会に触れることもできる。診察のために国を出て旅で疲れ果てることも、言葉による障害などもなくなり、患者の治療効率、質、便利さがより高まっている。

 そしてまた外資系病院の設立は、患者の受診環境を変えただけではなく、多くの中国の医療従事者に勉強の機会を与えた。例えば、嘉会ではハーバード大学医学院付属最大の教育病院であるマサチューセッツ総合病院(MerachisettsGeneralHotal)と協力して、中国の医療関係者に国際標準の専門医療技術と管理訓練を受けさせ、「専科には強いが全科には弱い」とされる中国の医学生たちに、系統的な全科学習の機会を与えている。これは中国の患者が系統的な治療を受けていない現状を変えることが目的だ。

 項氏は、「アメリカではどの科の医者であっても、自分で解決できない場合には患者を分類して次にどの専門医の診察を受ければいいかを教えられます。しかし今の中国では、患者はよく知らないため、内科、外科と回っているうちに時間を無駄にしてしまうのです。嘉定の全科医師育成プロジェクトは、上海の衛生管理部門からも注目されています。将来はこれらのプロジェクトが中国の医学生養成コースの手本となるでしょう」と述べた。