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【改革40周年40人】スイスのシンドラー社CEO:科学が未来を導く

2019年 2月 13日10:10 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 1980年3月19日、中国機械業で初となる中外合弁経営企業契約が北京で調印。そして同年7月4日、中国迅達(シンドラー)株式有限会社が正式に創立した。中国側の持株比率は75%(上海エレベーターと北京エレベーターの工場、設備、在庫の現金換算)、外資側の持株比率は25%(スイス15%、香港シンドラー10%)で、現金で資本投入された。

 この経緯に関して、シンドラー中国のCEOであるダリウーシュ氏(Daryoush Ziai)は、創始者のシンドラー氏は先見の目があり、中国市場を重要視して早くに投資をスタートさせ、中国市場の将来に期待したからだ、と語った。

 ダリウーシュ氏は、中国の改革開放、特に都市化と不動産業の発展は、シンドラーに大きなチャンスを与えたと語る。今世紀に入って中国は世界一のエレベーター市場に発展、さらには世界で最も力のあるエレベーター生産力を持つようになり、まさに業界の世界工場と製造センターとなった、と述べた。

 「今や中国は世界のエレベーター市場の60%を占めるようになりました。我々は現在の中国は、エレベーター更新のブームにあると見ています。建物はほぼ15年から20年で設備を更新して継続することが多いし、設備のメンテナンスや安全性、品質もますます重要となっていて、これも会社のサービス業務になっています」と補足した。

 最初の中外合弁経営企業から現在の外商独資企業に変わっても、シンドラー社の上海都市建設に対する貢献は変わりがない。1985年に中国初の小型エレベーターを開発し、上海延安飯店などに設置。1988年に中国初の直流高速エレベーターを開発し、上海聨合ビルなどに設置。そして1992年には中国初の菱形シースルーエレベーターを開発、上海電子ビルに設置した。このような発展の中で、1998年にはシンドラーアジア地域育成センターも上海に創設した。上海万博パビリオン、上海北外灘白玉蘭広場、外灘金融センター、上海船場、上海地下鉄など、シンドラーエレベーターは、上海の各所で目にすることができる。

 スイス企業の中国投資の先駆者としても、シンドラー社は両国間の関係及び経済協力で重要な役割を果たしている。1986年11月、スイス連邦委員会副主任·外交部長のピエール氏は、わざわざシンドラー社所属の上海エレベーターを訪問し、両国間協力の「成功手本」と賞賛した。

 ダリウーシュ氏は2006年に中国へ赴任したが、実はそのずっと前の1971年、まだ子供だった頃に父に連れられて中国に来たことがある。

 「中国のこれまでの40年間の発展は、改革開放なしにはあり得ませんでした。この道のりにはいろいろな挑戦がありましたが、中国がこれらの困難を乗り越えたことに、私は感動を覚えます。中国政府は厳しい道を選択し、そして最後までやり続けたのです」、と語った。