ようこそ、中国上海!
中国国際輸入博覧会

Home >> 新着 >> 上海

上海豫園は静かに変わりつつある

2019年 2月 6日10:12 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 上海で春節の雰囲気を味わうには、豫園は必ず行かなければならない場所だろう。南翔饅頭、梨膏糖や老城隍廟の五香豆などを食べたり、湖心亭のお茶を飲んだり、年に一度の豫園新春民俗芸術提灯会を楽しんだりすることは、上海市民にとって欠かせない春節の過ごし方だ。そして今年は豫園ショッピングモールに行けば、さらに嬉しいことを発見できるに違いない。ショッピングモールに老舗の杏花楼、大壷春、鮮得来、真老大房、松鶴楼などが入居したからで、モールを貫く文昌路でも10以上の商店がオープンした。周辺の駐車場も便利になり、行きやすくなった。

 豫園ショッピングモールは、消費のグレードアップと都市更新の勢いに合わせて、昨年からリニューアルに着手。手始めに「豫園故里」、「豫園漫歩」、「空中豫園」という三つのテーマをめぐって、毎月新しいプロジェクトを発表した。いっぽう豫園の中心にある古い商店街でも、周辺の商業施設のリニューアルに合わせて、既存の商店街をグレードアップした形で拡張し、上海風老舗を集めた新しいエリアや、中華の伝統文化ファッション発信エリアをオープンしている。

 老舗のグレードアップ

 262年の歴史を誇る蘇州名舗の松鶴楼が豫園ショッピングモールに入居し、蘇州に行かなくても、本場の蘇州風麺が食べられるようになった。また、百年近い歴史を持つ上海南市喬家柵のかまぼこは、新オープンの「喬老爺松糕店」で、もとのかまぼこの形、色、味などを改良した美しい形で口当たりのよい新商品を発売開始した。

 また、昨年、ミシュランに掲載された上海南翔饅頭店でも、100年来という最大規模の改造を行った。新しい店舗は、中国文化の雰囲気に溢れ、清潔で気持ちがよく、味も豊富になった。今年3月には緑波廊もいったん休業してリニューアルを行う予定だ。

 中国の食文化は宏大で奥深い。豫園ショッピングモールの目標は上海だけにとどまらず、「舌の上の江南」グルメエリアを形成しようとしている。上海、江蘇、浙江、安徽、江西などの老舗、特色のある店舗を誘致し、国内外の観光客が豫園でワンストップの江南グルメを楽しめることができることを目指す。関係者の話では、「舌の上の江南」エリアは2000平方メートル以上、独特な江南スペースを創造し、それぞれの地域ごとにデザインも変える計画とのことだ。

 文昌路で文化の雰囲気を再現

 春節の前、「文昌路」に関する文章がモーメンツでしばしば転載された。文昌路は豫園を貫く道路で、今年1月25日、面目を一新したこの大通りには、上海印象、漢字生活館、文昌祈福店などの十数店があつまり、歴史文化の雰囲気を漂わせる新しい商店街が形成された。街の入り口には「龍門」、出口には「文昌」の看板が掲げられているが、これは「龍門を越えて、文運が盛ん」という意味を現わしている。

 文昌路の店の一つ、漢字生活館は、漢字に関連する商品に出会える場所でありながら、小さな活字印刷博物館でもある。また文昌祈福店では、文昌君をキャラクターにした各種商品も取り揃えている。

 これらリニューアルに関して豫園股份会長の徐暁亮氏は、「豫園ショッピングモールのグレードアップを貫いている一本の太い線は文化なのです」、と述べた。

 古い街との文化的リンクを模索

 豫園ショッピングモールでは、バンドにおけるバンドファイナンスセンターとリンクして、上海を訪れる観光客に上海の過去·現在·未来を感じてもらおうと考えている。豫園から10分ほど歩けば、すぐそこがバンドファイナンスセンターだ。現在ここでは、昔の上海の提灯文化と現代の光映像技術を組み合わせた「星光奇境」という光の祭典が行われている。

 さらにもっと大きなプロジェクトも静かに進行中だ。豫園周辺の区画整理や土地購入を通じて交通の便も改善され、豫園は今後も大きく発展するだろう。

  (編集:曹 俊)