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上海から東京へ 年に2回の年越し

2019年 2月 4日15:56 提供:東方ネット 編集者:範易成

 「前は毎年上海に帰って春節を過ごしました。でも今年は妻が妊娠したから、日本に居て帰らないことにしました」。東方ネットの電話取材を受けた時、翁捷は茨城空港で東京へ戻るバスを待っているところだった。4年前に日本に移住した彼は、今年初めて日本で春節を迎える予定だ。

 翁捷は大学で日本語を学び、卒業した後は上海の日系貿易会社に入社、そこで今の日本人妻と出会った。二人は2014年に結婚して上海で暮らしていた。しかし4年前、翁捷は日本の東京に移住することに決めた。理由の一つは給料が上海より高いからで、もう一つは他の国の文化を体験したかったからだという。

茨城空港

撮影を撮る翁捷と両親

 今年は上海に帰らないので、翁捷の両親が日本へ彼らに会いに来た。そして上海に戻る両親を空港で見送ったばかりの翁捷は、「茨城空港には上海への直航便があるから、いつもここから飛行機に乗るんです」、と言った。彼によると、東京-上海の往復チケットは春節前後2000元だが、茨城-上海の場合は1800元ぐらいだそうだ。

 日本の「春節」は「お正月」で、毎年1月1日から3日まで。だから日本人と結婚した翁捷は年に2回年越しをする。妻の実家は栃木県にあり、東京から電車で1時間ぐらいかかる。翁捷は今年、日本で正月を過ごした。「中国の除夜の晩御飯と違い、日本のは簡単です。天麩羅が付いたそばだけ。でも、元旦には豪華なお節料理を食べます」。中国の年越しとのもう一つの違いは静けさだ。「中国の除夜には爆竹を鳴らすが、日本は何の音もしません。夜は非常に静かです」、と翁捷は語った。

天麩羅が付いたそば

お節料理

 今年の春節の予定については、「除夜当日の晩御飯の時に、両親とビデオ電話で話しながら食事をするつもりです」という。翁捷によると、東京の街では中国の春節期間中、春節らしい雰囲気はあまり感じられない。ただ一部の店舗では、中国からのお客を引き寄せるために、春節スタイルの飾りをするとのことだ。

 翁捷はこれまで春節になると、妻と一緒に上海に戻って両親と過ごした。彼の妻にとって最も印象的なことは立て続けに食べる食事だ。一週間毎日、立派なごちそうなのはやはり食べ過ぎだと感じるものの、日中両方の国で年越しができるのは面白くて幸せなことだと思っているそうだ。

 翁捷は今、東京のスポーツジム·オアシスでパーソナルトレーナーとして働いている。この仕事を始めて今年で3年目だ。「昔からフィットネスに興味があり、毎日やっていました。東京に行ってようやく趣味を自分の仕事にできました」。翁捷によると、最初はプレッシャーが大きかったが、今では慣れてきたそうだ。

日本ボディビル選手権大会に参加する翁捷氏

 2017年に、彼は日本のJBBF(日本ボディビル選手権大会)に出場し、決勝まで進んだ。今年も参加する予定の彼の目標はグランプリ獲得だ。「優勝したら私の仕事はさらにレベルアップします。そしたら日本での生活もより安定するでしょう」、と彼は語った。

(編集:范易成)