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本美濃紙を用いる新鋭書家「村瀬秀竹作品展」が上海高島屋で開催

2019年 1月 18日13:21 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 ここ数年来、日本の岐阜県は中国人に大変人気の観光地になっている。白川郷、飛騨牛肉、下呂温泉などが特に知られているが、特に観光地ではない岐阜県美濃市にも有名な日本製品がある。それはユネスコの無形文化遺産にも登録された「本美濃紙」だ。上海高島屋では、1月17日から1月31日まで、「本美濃紙」を用いた日本岐阜県出身の新鋭書家、篆刻家、墨Artist「村瀬秀竹書道作品」が行われている。

  

  「本美濃紙」を用いた日本岐阜県出身の新鋭書家村瀬秀竹の2点の書道作品

 村瀬秀竹氏は日本人でありながら中国の文化芸術にも深い関心があり、現在は上海に住んでいる。今回の作品展のきっかけは、これまで日本の要素を取り入れた書の作品を上海で多数発表している中国の友人が彼に共感を覚え、高島屋を紹介したことだ。さらに岐阜県上海事務所、岐阜県庁、美濃市役所が村瀬氏に協力し、特別に日本訪問の機会を設けたことで、本美濃紙を使用した作品を発表することとなった。

  

  作品を説明する村瀬氏(左)

 岐阜県上海事務所の島田誠所長によると、美濃で漉かれている紙は「美濃和紙」と「本美濃紙」の2種類ある。「本美濃紙」は透き通った空気、清冽な水、そして美しい心を持った職人の三位一体の高級品と言える。今回の展覧会で使用されている「本美濃紙」は1300年の歴史を誇り、日本の重要無形文化財保持者である今年90歳になる本美濃紙保存会会長が漉いた高品質の和紙だ。

 そのため村瀬氏は書く前に精神統一と沐浴をしたとのことだ。そして記者に対して、「今回はふるさとの紙を使いました。紙の色合い、墨の濃淡の効果、落款印の印泥(朱肉)の立体感など、今まで使用してきた紙とは一味違う効果が出せています」、と興奮気味に語った。

 展示してある2点の作品に関しては、「読むことに主点を置いておらず、見せること、つまり視覚芸術に主点を置いています。絵画的な古代文字を使用し、現代の空間に合う作品に仕上げているつもりです。とは言うものの漢字を使用していますので、漢字そのものには意味があります。春節も近いため、おめでたい言葉の『万憙』『春光日々新』などを選びました」と述べた。

  

  展覧会現場

 また、村瀬氏は中国書家、篆刻家の呉昌碩先生を敬愛して臨書し、それを自分の作品にも生かしている。その理由を尋ねると、「呉昌碩先生は1923年に日本で起きた関東大震災の際、上海でチャリティー展を開いて、そのお金を義援金として日本へ送金されたことがありました。その精神面(内面)と呉昌碩先生が作り出す篆書、篆刻、絵画、詩には魅力があり、百年以上たった今でも色あせることはありません」と語った。現在も呉昌碩先生の曾孫と交流があるそうだ。

 今回の作品展には書道16点、篆刻10点、紫砂壷5点が展示されているほか、作品をデザインした卓上カレンダーやエコバックなど、合計33点が展示されている。

  

 村瀬秀竹履歴

 ムラセシュウチク

 書家/篆刻家/墨Artist

 1973 年生まれ。上海在住

 别号:禾一暸、竹翠、秀風、春来。

 1989 年「篆刻」という芸術分野を知り、所洞谷先生に師事、この時から篆刻を始め、その周辺芸術や文化、中国文学の魅力に取りつかれる。

 呉昌碩を敬愛し篆書と篆刻を得意とする。作風は日本書道と中国書道を取り入れた「和華折衷」。使用する用具も色彩紙、色彩墨などで、伝統書道のみにこだわらず、新しさを追求している。

 上海を中心に展覧会開催。経験豊富で中国のメディアに何度も取り上げられ、現在注目されている書家である。

 近年の動向

 2005 年より2008 年まで月刊誌「杭州ナビ」“文房具の周辺”を連載

 2017 年3 月「中国21」“上海における京劇の現在”を寄稿

 2017 年9 月「中国芸術家」雑誌にて書道篆刻作品を紹介される。 

 2017 年10 月「第7 回中国無錫文博会名家境界芸術展」に参加

 2018 年1 月「中国芸術家」雑誌にて紫砂壷刻銘作品を紹介される。

 2018 年6 月上海外灘アートホテルにて「春の勇気現代書画展」を開催

 2018 年8 月上海にて「游色戯彩村瀬秀竹近作展」を開催

 2018 年9 月上海喜盈门雲画廊にて「雲の空間書写聯合展」を開催

 2018 年10 月「第8 回中国無錫文博会名家境界芸術展」に参加

  (曹 俊)