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春節の帰省ラッシュを避け 「逆方向移動」が人気

2019年 1月 11日10:40 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 中国では春節(旧正月)前後の人口大移動は「春運」と呼ばれ、世界最大規模とも言われている。2019年の春節が近づいているが、例年と同じく帰省の鉄道チケット1枚さえ手に入れられないという厳しい状況がある。このため最近は「逆方向移動」を選ぶ人が多くなっている。つまり家族と会うために、都市に暮らす人がふるさとの地方へ移動するのではなく、代わりに地方に住む家族が都市へ移動するのだ。

 このような方法を選択する人は、大都市で働く「80後(1980年代生まれ)」、「90後(1990年代生まれ)」の若者が多い。帰省ラッシュを避けられるし、家族の団らんもできる。さらに7連休を利用して両親や子どもを連れて自分が生活している都市を見せたり、都市周辺を旅行したりすることもできる。

 そして、「逆方向移動」を選ぶ最大の理由といえば、逆方向の鉄道チケットや航空券は入手しやすいことがある。都市部から地方へのチケットは、発売数秒後にすぐに売り切れになるのに対し、地方から都市に向かうチケットは残っていることが多い。それに格安チケットもある。3割引の高鉄チケットや9割引の航空券もあるという。これらを利用すれば老人4人と子ども1人を呼び寄せても、交通費はそれほど高くない。

 このようにいろいろなメリットがあるので、ここ数年は春節期間に「逆方向移動」の人気が高まっている。オンライン旅行会社シートリップ(Ctrip)によると、「逆方向移動」の人気の目的地トップ10は、上海、北京、広州、深セン、杭州、南京、天津、青島、寧波、厦門である。これらの都市への航空券予約数は昨年同期と比べると40%増加した。航空券予約者は、子どもと中年以上の客が多数占めているという。

(編集:W)