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2018年 12月 17日17:25 提供:東方ネット 編集者:王笑陽
マンハッタンに位置するスター保険(C.V. Starr & Co., Inc.)本部の一室で、会長兼CEOのモーリス·R·グリーンバーグ(Maurice Greenberg)は、約30年前の上海での思い出を語ってくれた。グリーンバーグはノルマンディー上陸作戦に参加したこともある退役軍人で、今年で93歳となった今でも、その凛とした気迫を漂わせている。
1989年の秋、当時世界最大の総合保険グループだったAIG(アメリカン·インターナショナル·グループ)のCEOを勤めていたグリーンバーグは、アメリカの当時の国務長官·ヘンリー·キッシンジャーと、当時の上海市長·朱鎔基と三者会談を行った。会談の合間に朱鎔基市長は窓の外を眺めると、田んぼが一面に広がっている浦東を指差して、「2、3年後かもしれませんが、そこに都市が見えてくると思います」と語った。グリーンバーグはその時「冗談だろう」と思ったが、後になって朱鎔基市長の話が正しかったと気付かされたという。
そして「正しいリーダーシップと優れた見識が発揮されたので、非常に速い変化を実現することができたのです」と、コメントした。
現スター保険会長兼CEO、AIG元CEOであるモーリス·R·グリーンバーグ
グリーンバーグのオフィスには朱鎔基など中国指導者との写真が飾ってある