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【改革開放40周年40人】王煊熔:小さい国連の中の外国人議員

2018年 12月 12日10:17 提供:東方ネット 編集者:範易成

  改革開放が始まって40年。上海の経済や社会が飛躍的に発展するにつれて、数多くの外国人が上海に来て、仕事や生活をするようになった。将来に向けた外国の高級人材に対する需要も、ますます高くなって来ている。そこで外国の人々が上海で快適な生活を過ごすための国際団地の管理も、重要な課題となってきた。

  上海の古北新区は上海で高級国際団地を開発した最初の地域だ。ここには50か国と地域から集まった住人約1.2万戸、3.3万人が暮らしている。このうち50%以上が外国籍を持っていて、古北新区は「小さい国連」と呼ばれている。

議事庁

  中国の一般的な団地管理者はほとんどが地元の人だが、外国人が多い古北では、一般のモデルは通用しない。このため古北新区では革新的な組織――古北市民議事庁が設立された。この議事庁には現在議員が12人おり、その中の6人が外国籍だ。

  中外提携 団地管理に取り込む

  古北市民議事庁が設立されて以来、中外の住民は一緒に討論し、関連する規則や方針を決定してきた。王煊熔はその一人で、議事庁の「元老」だ。ここでの生活は9年になり、彼女は住民の生活がより良いものになるよう、いつも気を配っている。

王煊熔

  ここ数カ月の大きな議題は、ゴミの分別問題だ。王煊熔によると、住民の多くがゴミ分別の重要性をわかってはいるものの、団地内のゴミ収集所に分別のルールなどが示されていないのでうまく実行されていない。そこで王煊熔は、収集所のごみ箱に分別のルールを書いて貼り出すことや、ゴミの種類に応じて箱を用意すること、住宅管理センターによる大型家電や家具の処理サービスなどの情報提供を議事庁に提案した。

王煊熔

  「ゴミ分別を実施した初日には、規定に従わないでゴミを出した家が100戸ぐらいありました。でも今は90%以上の住民がきちんとゴミを分けて出すようになりました」。王煊熔の話によると、古北市民議事庁が活動することで、多くの外国人住民も積極的にゴミ分別の宣伝に協力するようになってきた。現在団地では、ゴミ分別に関する講座も開設され、英語、日本語、韓国語の資料も用意されているとのことだ。

  改革開放による各方面の変化

  王煊熔は1987年に中国に来て、3年後に北京出身の夫と結婚した。それから中国に30年間暮らし、改革開放以来の大きな変化を、肌身で感じてきた。「あの当時、中国で饅頭を買おうとしたら行列に並ばなければなりませんでした。饅頭の券も必要でした。でも今は携帯のアプリを使って買い物をし、宅配便で家に商品が届けられます。1987年に北京で仕事をしていた時、ある日杭州へ買い付けへ行くことになったのですが、自由に移動したり、自由に列車に乗ることなど不可能だとわかったんです。当時は機関の承認が必要でした。今、中国の交通はとても便利です。自動車、高鉄、飛行機など様々な交通手段がありますから。中国がこんなに大きく変化するなんて、私自身、夢にも思いませんでした」、と語った。

改革開放への望み

  王煊熔はまた、中国の慈善事業にも熱心に取り組んでいて、先天性心臓病を患う子供を助ける組織の責任者をしている。慈善事業について王煊熔は、「慈善の理念は数十年前にはまだ広く理解されてはいませんでした。しかしここ数年、中国では慈善事業に従業する人も多くなっています。関連する法律も整備されてきて、より多くの若者が慈善事業のボランティア活動に参加するようになりました」。

(編集:f)