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上海

「深坑ホテル」が正式オープン!20日から利用可能に

2018年11月15日 16:04
 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 上海松江区の採石場跡地を利用し、約10年にわたり建設が進めてられてきた五つ星ホテル、上海佘山世茂洲際酒店(インターコンチネンタル上海ワンダーランド)が、ようやく開業を迎える。このホテルはもう一つの名前を持つ。それは「深坑ホテル」だ。中国語では深い穴にあるホテルを意味する。今日15日、ホテルは記者会見を開き、正式オープンを公表した。

空から見た深坑ホテル

 インターコンチネンタルの公式サイト、または旅行オンラインプラットフォームによると、現在、客室の予約はすでに可能であり、20日から宿泊できる。客室にはクラシックルームやエグゼクティブルーム、スイートなどのタイプがある。一部屋の平均宿泊料金はおよそ4000(税込)元となっている。

インターコンチネンタルの公式サイトにより

 この巨大な地下ホテルは、プロジェクトの立ち上げ時から大きな注目を集めていた。地表から深さ80メートルの採石場跡地のくぼみを利用した、地下16階、地上2階の構造。

 さらに地下層のうち最も低い2階は水面下にあるので、部屋のガラス面を通して、まるで海の底にいるかのように魚の群れが悠々と泳いでいる姿を見ることができる。

 この不思議な建物の設計者はマーティン·ジョシュマン(Martin Jochman)である。記者会見で彼は東方ネットの質問に対し、「この巨大な採石場跡地のくぼみを初めて見たとき、腕がむずむずしたんだ。完璧な建物にしたいと思っていた」と語った。そして自分の設計理念である「センシティブなディザイン(sensitive design)」について、こう説明した。「設計というのは、機能や材料や予算などの単に理性的な考え方だけでは不十分で、人々の心の情感を開放し、気持ちを表現する配慮も必要だ。このホテルには滝や植物があり、オープン的なレジャースペースがたくさんある。ゲストはまるで山水画の中にいるように感じるだろう。そして心身ともにリラックスできると信じている。このホテルは私の理念を実現したものだ」。

 同ホテルは、大手不動産開発業者である世茂集団が企画、建設し、インターコンチネンタルホテルズグループが管理する。

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