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【改革開放40周年40人】レオナルド·プラット:カメラで改革開放を記録するアメリカ人ジャーナリスト

2018年 11月 14日17:02 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 レオナルド·プラット(Leonard Pratt)はアメリカのジャーナリストだ。30年前に中国へ赴任して来て、ちょうど扉を開放し始めた中国で起きている様々な衝撃な変化を目の当たりにし、改革開放中の中国の様子をカメラで記録することを決めた。そして30年後の今、彼はインタビューに訪れた我々のカメラに向かい、目に涙を浮かべながら思い出を語ってくれた。

 現在、レオナルドは上海外国語チャンネル(ICS)新聞部の高級コンサルタントを務めている。中国語名は白倫。マスコミ界のベテランジャーナリストである彼は、非常に謙虚な人物だ。今回、東方ネットの報道企画「改革開放40周年40人」に選ばれたことに対しても、上海市政府から「白玉蘭栄誉賞」を受賞したことに対しても、「私は専門家ではない。それはチーム全体の成果だ」と答える。

仕事中のレオナルド·プラット

 レオナルドは中国文化に興味を持ち、ミシガン大学と台湾で中国語を勉強したことがある。1981年、当時彼は香港に住んで、アメリカ全国放送会社(NBC)香港事務所のディレクターを務めていた。香港の近くにある広州や、中国の首都である北京、そして有名な大都市である上海などをしばしば訪れた。

 そこで彼は改革開放を実施し始めたばかりの中国社会を体験することになる。彼に「当時の中国社会と現在の中国社会を比べてみるとどう思うか」と我々が尋ねると、彼は「まったく異なる社会だ」と答えた。

 彼にとって80年代初期の中国社会で一番印象的だったのは、服装と食べ物だ。「当時みんな服装をちゃんと整えてはいるが、とても綺麗とは言えないものだった。レストランにはあるのはほとんどが定番料理で、種類が少なく、今とは非常に異なっていた」。

 ジャーナリストとしてのレオナルドは、改革開放が中国にもたらした変化を非常に敏感に受け止めた。そこで彼は、その変化をありのままにカメラで記録することを決めた。

 1987年、レオナルドはアメリカ全国放送会社本社を説得して特別なプログラムチームを編成し、中国大陸へ取材に来た。その成果として、彼らは中国中央電視台(CCTV)、上海テレビと共に、長さ12時間半の生中継『変化中の中国』をプロデュースした。これは海外の主流メディアが中国を現地取材して、改革開放中の様子を報道した初めての番組となった。

レオナルド·プラットが書いた中国の改革開放への希望

 中国社会に深く入り込んで撮影することで、レオナルドは中国人の生活をより深く理解することができた。「私はかつてインタビューしたある男のことが忘れられない。彼の家を訪れたら、家の真ん中に木があったんだ。それでその家は実際には1本の木を中心に建てられたバラックのような粗末な家屋だということが分かった。当時、内陸部の都市の生活水準は非常に低かった。だが、現在の中国を見ると、成都のような内陸部の都市でも高いビルや明るい照明がある。中国のように変化の激しい国は他にはないと思う」。

 『変化中の中国』をプロデュースした目的について彼は、「そのとき世界にドアを開けたばかりの中国に対して、不思議だと感じている人が多かった。だから、私は中国で起こった素晴らしい変化や中国の歴史、さらに中国の未来を人々に紹介したかったのだ」と語った。

 2011年から、レオナルドは上海外国語チャンネルの高級コンサルタントを務めている。彼はこの仕事が大好きだ。自分と同様にマスコミの仕事を愛している中国人の同僚と一緒に、外国人に向けて中国のイメージを客観的で全面的に伝えようと努力するのは非常に楽しい、と考えている。

 中国文化を愛するレオナルドは、清朝の文学作品『浮生六記(浮生夢のごとし)』を英語に翻訳したことがある。この作品は清朝のごく普通の人々の生活を描いたエッセイ集だ。レオナルド訳の版本は1983年に英国のペンギンブックスより出版され、アメリカとイギリスの多くの大学で中国古典作品の読書案内に選ばれたという。

 彼はインタビューの最後に、「この本に描かれている古代中国人と比べて、現在の中国人の生活は豊かになったが、変わっていない点もある。例えば、家族への愛と献身だ」と語った。

(取材:鄭倩 翻訳/編集:W)