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「崑劇と日本の100年」、上海崑劇団が早稲田大学で公演

2018年 10月 25日10:17 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 中日平和条約締結40周年特別認定事業として、上海崑劇団は23日夜、日本の早稲田大学で「崑劇と日本の100年―梅蘭芳訪日公演から現在まで―」をテーマとする講座と公演を行った。

 中国伝統劇の最高賞である「梅花賞」を受賞した黎安と呉双をはじめとする上海崑劇団の若手の役者たちは、『扈家荘』、『虎嚢弾·山亭』、『玉簪記·琴挑』という伝統演目3作品を上演した。昨年の明治大学での公演に続き、上海崑劇団が日本の大学で公演を行うのはこれで2度目となる。

 上演に先立ち、著名な俳優で上海戯曲芸術中心総裁でもある谷好好崑劇団団長は、「崑劇および上海崑劇団について」と題して、崑劇の美学や現状について講演を行った。そしてこの中で、「このような多様なイベントを通して、中国の伝統劇を海外にも展開したいです。日本の若者たちが、崑劇という中国の伝統劇についての認識を深めることで、崑劇をもっと愛して欲しいと思います」と述べた。

左:『扈家庄』、右上:『玉簪記·琴挑』、右下:『山亭』

 崑劇は中国を代表する伝統演劇の一つであり、清の時代には最も洗練された演劇「優部」として珍重され、後に勃興する京劇などにも大きな影響を与えた。21世紀に入ってからは、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録され、国内外で幅広く愛好されている。1919年4月末には、中国の著名な俳優、梅蘭芳をはじめとする一行が日本を訪れた。そして東京、大阪、神戸の3都市を巡業し、『琴挑』、『思凡』、『遊園驚夢』、『春香鬧学』などの崑劇の代表的な演目を上演した。そのため来年2019年は、梅蘭芳が初めての訪日公演を行ってからちょうど100年目の記念すべき年となる。

 また、今はちょうど2018東京·中国映画週間(10月19日~26日)にあたっていて、上海崑劇団が制作した崑劇映画『景陽鐘』も東京で上映された。この映画週間参加がきっかけで、上海崑劇団による今回の早稲田大学での公演と講座が実現した。

(編集:W)