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海外に江南文化を発信するプロジェクト「芸江南」が始動

2018年 9月 20日13:24 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 中国語の江南(チャンナン)とは、一般的に長江の下流域の南岸、特に蘇州、無錫、嘉興などの地域を指す。この地域特有の文化である江南文化は、上海文化の源の一つとされている。

 現在上海市は文化発展を重要視し、上海文化を海外に紹介することに取り組んでいる。この一環として19日午後、江南文化を海外に紹介するプロジェクト「芸江南」の立ち上げ式典が、松江区の広富林文化遺跡にある朶雲(だうん)書院で行われた。上海在住の領事や多国籍企業の代表者30余人が式典に出席した。

 朶雲書院は明代の徽派建物の構造と様式を保存した旧い建物で、「水雲郷」と「松石境」の二つの庭がある。ゲストたちは江南文化の魅力あふれる庭で、功德林や老城隍廟や采芝斎などの老舗の菓子を楽しみながら、江南地域の伝統的な芸能である崑曲(こんきょく)、評弾(ピンタン)を聞いた。その後、書房の2階に展示中の「木板水印」と呼ばれる技法で印刷された書画を鑑賞したり、自ら体験したりした。

 式典ではプロジェクトのロゴも発表された。デザイナーによるとこのロゴは、小さな橋の下に小川が静かに流れる昔の江南の町の情緒を表現しているとのことだ。

プロジェクト「芸江南」のロゴ

 芸江南プロジェクトは、上海市人民政府新聞弁公室、上海市文学芸術会連合会、東方ネットの共催によるもので、「江南の芸術を通じて芸術的に江南文化を伝えよう」を主旨とし、優れた江南文化を海外に発信することを目指している。

 今月の下旬には、プロジェクト初の海外イベントが開催される。9月22日から10月14日まで、上海世紀出版社集団と上海朶雲軒集団の共催による「芸江南·江南百工」と銘打った無形文化遺産海外巡回展が、シンガポールの中国文化センターとマレーシアのムラカ州にある鄭和·朶雲軒美術館で行われる。

(編集:W)