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「広深港高鉄」が全線開通へ 上海-香港がわずか8時間に

2018年 8月 27日16:50 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 中国香港特別行政区政府運輸·住宅局の陳帆(フランク·チャン)局長は、23日に行われた記者会見で、香港と広州を結ぶ初の高速鉄道となる「広深港高鉄」(広州-深セン-香港高速鉄道)の香港域内区間が9月23日に正式に開通すると発表した。当該鉄道の中国内地区間はすでに開通しており、これで全線開通したことになる。

「広深港高鉄」香港区間開通発表の記者会見(提供:新華網日本語版)

 今年の初めに、中国内地の国鉄運営を担う中国鉄路総公司と香港の運輸·住宅局は備忘録を交わし、高速鉄道開通の初期段階において、1日当たり往復127本を運行することを決定した。このうち、広深港高鉄の区間内を走る短距離列車は114本で、広深港高鉄を経由して北京、上海などの内地14都市に直通する長距離列車は13本となる。

「広深港高鉄」の路線図

 さらに、短距離列車には広州南駅、慶盛駅、虎門駅、光明城駅、深圳北駅、福田駅、西九竜駅の合計7の停車駅が設置され、列車の運行本数は、通常期の平日(月~木)が1日70往復、週末(金~日)は82往復、ピーク時(香港および中国内地の祝日およびその前後の週末、7月や8月および中国内地の旧正月時期)には114往復となる。

ターミナルとなる香港側の西九竜駅の内部

 9月23日に開通予定の広深港高速鉄道の香港区間は全長約26キロで、填海区の西九竜駅から専用トンネルを通って北向きに香港落馬洲(Lok Ma Chau)と深圳市の辺境まで延伸し、内地の高速鉄道ネットワークと連結する。また、香港区間の沿線には停車駅を設置せず、運行時速は最高200キロに達する。

西九龍駅では同一フロアで出入国検査を行う

 「広深港高鉄」全線が開通すれば、香港から上海までの所要時間は、これまでの19時間から8時間へ短縮できる。また、西九竜駅では「同層両検(同一フロアでの出入国検査)」を採用し、同一フロアで出入国、通関、検疫の手続きを完成できるので、利便性が一層向上する。

西九龍駅内に設けられた内地都市へのチケットを販売する窓口

 香港の運輸·住宅局によると、全線の開通で1日当たりおよそ10万9千人の利用が予想されている。これにより、ターミナルとなる香港側の西九竜駅が位置する西九竜エリアでは、膨大な人の移動を生み出す「高速鉄道効果」が期待されることから、不動産や外食、観光などの各サービス産業が集客のための準備に乗り出していると言われる。

 「広深港高鉄」の2等車の運賃は、「福田」までが68元、「広州南」までが215元で、長距離路線では北京までが1,077元、上海までは1,008元となっている。

  (編集:W)