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野外オペラ「魔笛」が週末に初興行 舞台設定を上海に

2018年 8月 23日12:51 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 上海の都市風景を背景にした上海大劇院とハンブルク州立歌劇場の共同制作による野外オペラ「魔笛」の初興行が、8月25日と26日に上海大劇院前の広場で行われる。

上海大劇院の前でリハーサルをするオペラ歌手

 「魔笛」はモーツァルトがその生涯の最後に完成させたオペラとして有名で、彼の最高傑作と言われている。1791年にシカネーダーが台本を書き、ウィーンのヴィーデン劇場で初演が行われ、大好評を博した。シカネーダーが書いた「魔笛」の台本は、古代エジプトを舞台に王子タミーノが夜の女王の娘パミーナを救出する物語だった。

 昨年の4月にハンブルク州立歌劇場は新たな台本を書き、物語の舞台を古代エジプトから現代都市のハンブルクに変え、客席の中央に十字の舞台を設けて俳優が観客に取り囲まれる形式で上演した。また、客席両側にプロジェクタースクリーンも設置されて、演出中にハンブルクの都市風景や港風景が映された。

 そして、今度上海に上陸する「魔笛」の舞台は上海となる。上演に先立ちドイツの制作チームが上海に来て、上海中心や豫園や田子坊などの上海のランドマークを廻って撮影した。チームは上海の風格を舞台に十分に溶け込ませた上海版の「魔笛」を制作したいと考えている。

 オペラ「魔笛」の原作は3時間の演目だが、新演では原作の基本的なあらすじとアリアを踏襲した上で、約80分にまで圧縮されているため、一般観衆にとっては長くはない気軽に楽しめるオペラとなっている。

(編集:W)