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今日は七夕、だがプレゼントは税関で没収されてしまったかも!

2018年 8月 17日16:02 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 今日は8月17日、旧暦では7月7日の中国のバレンタインといわれる七夕だ。

 でも中国SNSであるウェイボーには、「もし今日彼が何もプレゼントしてくれなかったとしても、責めないでください。もしかすると税関で没収されてしまったのかもしれないから」という書き込みが目に付く。

 元ネタは数日前に、ある税関係員らしき人がウィチャットのモーメンツに投稿したものだ。それは、「皆様、中国税関よりあらかじめ七夕のお祝いを申し上げます」という書き込みと、「中国税関」と書かれた机の上と周囲に大量の没収品が並んでいる写真だった。

 写真をよく見ると、没収品の中には中国で大人気の日本化粧品、コスメデコルテのヴィタドレーブやSK-Ⅱの化粧水などが多い。この投稿はすぐにネット上で拡散され、ネタ化された。そして「どんなものが税関に没収されちゃうのか?」「入国時の一人当たりの免税範囲はどれぐらいか?」「税関で没収された品はどうなるの?」などの問題に対する関心が高くなっている。

 そこで東方ネットの記者はこれらの疑惑を解明しようと税関へ取材を行った。

 Q:どのようなものが税関に没収されるのか?

 日本の化粧水が使いやすいと聞いたので、今度日本を旅行したら5本買って友達にお土産にするつもりだが、入国時に没収される可能性があるか、という心配を抱えている人もいるだろう。

 税関職員によると、旅客が免税範囲を超える物品を携帯して入国する場合は申告が必要だ。免税範囲を超えているにもかかわらず申告をしなかった場合、または申告が不実である場合には没収される可能性がある。そして海外で買った化粧品を持ち込む場合に大事なのは、「合理的な自家用数量」という条件を満たすことだ。

 まずは「合理的な数量」でなければならない。税関が規定する数量以内の物品は、輸入税が免除されることとなっている。規定する数量を超えているが、なお合理的な数量以内の個人用のものは、輸入税を納めて手続きを行えば通関が可能だ。

 そして「個人が使用する物」でなければならない。海外で購入した化粧品を友達にプレゼントする場合や、友人の分と自分のをまとめて購入した場合などは、残念ながら没収される可能性がある。

 

 Q:入国時の一人当たりの免税範囲は?

 中国住民が国外で取得した総額5000元を超える自家用の物品を超えた場合は、入国の際に税関に申告が必要だ。非中国住民の場合だと、中国国内に留め置こうとする自家用のものであって、総額2000元以内の物品が免税となっている。

 

 Q:税関で没収された品はどうなるのだろうか?

 SK-Ⅱの化粧水やMCMブランドのカバンなど、税関で没収された品物の行く末はどうなっているのだろうか。税関職員によると、没収された物品の所有者が通関手続きを行い、輸入税や罰金を払えば物品を取り戻すことができる。所有者が物品を放棄すると宣言した物品や、税関が規定する期限内に通関手続きをしない、または誰も引き取らない物品は、公開競売、廃棄などの処分となる。

(編集:W)