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【改革開放40周年40人】ビューローベリタス中国地区最高責任者:クロード·メイヨー

2018年 8月 16日16:59 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 前書き:「改革開放」とは中国で1978年から開始された経済政策である。2018年は改革開放政策実施開始40周年にあたる。そこで東方ネットでは「改革開放40周年40人」と題したシリーズ報道を行う。シリーズ報道は経済、貿易、文化、教育、民間交流、科学革新などの各分野において中国改革開放の足跡を目撃した代表的な外国人40人を取材する。彼らの物語を通じて大きな時代の流れを描き出し、中国と上海が歩んできた40年間の発展と智慧を垣間見ようとする。

 「30年前、初めて上海に来たときの第一印象といえば、人が非常に多いことでした。車は少なくてどこも自転車だらけでした。市内には地下トンネルが1本しかなくて、黄浦江を眺めると古いドックがまだありました。」クロード·メイヨー(Claude Maillot)は東方ネットの記者に上海への第一印象は何か、と尋ねられるとこう答えた。

 クロード·メイヨーは、船舶や関連設備の評価·認証を主要事業とするビューローベリタス(Bureau Veritas)の北アジア兼中国地区の最高責任者だ。30年前には香港で働いていたが、外国船舶の運行状況を確認するためによく中国大陸に出張してきていた。そのため、改革開放政策による中国社会の大きな変化を目撃することができた。

東方ネットの取材に応じるクロード·メイヨー

 ビューローベリタスの創業は1828年。海上保険者によって船級協会としての役割を果たすセンターとしてアントワープに設立された会社で、現在はフランスのパリに本拠を置き、世界有数の規模を持つ認証企業となっている。世界各地に事務所や試験所を持っているが、クロードによると、ビューローベリタスは上海との因縁も深い。

 「100年以上前に、ビューローベリタスは上海の外灘に代表処を設立したことがあります。その後、改革開放のおかげで中国の国際貿易が拡大し、それとともに船舶の検査需要も増加しました。このような背景で、ビューローベリタスは1993年に中国に戻ったのです。」

 中国に戻ったビューローベリタスは最初に海上保険を主な事業とするが、中国が開放的になるにつれて、市場がどんどん大きくなった。そしてこれをきっかけに、ビューローベリタスは中国で船舶検査、分類、認定などのサービスも提供し始めた。

 「今ではビューローベリタスは中国に進出してきた外国船級協会の1社として、中国の船級協会と提携関係も結びました。私たちは中国の船級協会と一緒に、船級検査の規則や基準などを改善するように頑張っています。」

 世界最大の自動化コンテナ埠頭である洋山港第四期

 ここ数年来、上海は世界最大の自動化コンテナ埠頭である洋山深海港を建設し、上海港も世界最大級のコンテナ港の一つとなっている。2017年、世界の港湾の貨物取扱量ランキング上位10のうち中国が7つを占め、上海港はその首位であった。

 「まず上海では研究開発が活発で、海運業のイノベーションが推進されています。そして海運関連のサービスを提供する組織も急速に発展しています。これらのことから私は上海は世界海運業界のリーダーになれるかもしれないと思いますし、そうなれば上海に国際海運センターを建設することにも役立ちます。」

 クロードが書いた「中国の改革開放への望み」

 中国の改革開放について、クロードは深く感動していると語った。

 「世界中を見渡しても中国、特に上海のように、これほど社会と市場を開放している場所はないと考えています。非常に大きな改革というだけでなく、規定、戦略、計画、そして時に勇気も必要です。」

 「今世界第2位の経済大国となった中国は、自らロケットを宇宙に送り、ハイテク技術も独自で開発することができるようになりました。そして世界最大といえる洋山深水港を持っていますし、オンライン決済の分野でも世界をリードしています。もし改革開放という政策がなければ、これらの成果を勝ち取れなかったでしょう。つまり、中国は改革開放のおかげで大きく成長してきたのです。同時に世界も中国の改革開放による恩恵を受けているので、中国は世界のパートナーだと言っても過言ではありません。この30年間で私が中国で実際に見たことから言うと、今後も中国で素晴らしいことが起き、世界は中国にますます依存するようになるだろうと信じています。一緒に期待しましょう!」

(編集:W)