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「樹体画」、自然と芸術の融合への試み=共青森林公園

2018年 8月 14日16:56 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 「ねえ、そこ見て!木の洞にアライグマ2匹が隠れているみたい!」

 今、共青森林公園に来ると、この2匹の「アライグマ夫婦」のほか、木の実を抱えたリス、木陰に隠れて葉を食べているコアラ家族など、意外な動物たちに出会えるかもしれない。


  樹の洞に隠れている「アライグマ夫婦」

 実は彼らは本当の動物ではなく、樹皮に描かれた絵だ。天然の木の洞や節、茂っている草むらなど、周辺の自然環境に溶け込んでまるで本物のよう。これは共青森林公園が初めて試みた「樹体画」で、作者は中国美術学院と魯迅美術学院の芸術家たちだ。

木の葉を食べているコアラ

 壁や天井に描く普通の絵画を単純に樹皮に描いただけのように思われるが、実際にはそれほど簡単ではない。樹皮は暗褐色でざらざらしているので、吸収性や光の反射において紙や壁面とはまったく異なっている。また、視覚効果を確保するだけでなく、自然への影響も考えなければならないため、樹木にやさしいペイントが選ばれた。1、2年後には樹木の成長で樹皮が脱皮することによって、ペイントはどんどん剥がれ落ちていくのだ。

後ろを振り返ってみると可愛いパンダがいるかも

 また、本当の動物を脅かさないようになるべく彼らの活動範囲から離れている樹木を選んだ。さらに、選ばれたのはすべて「問題のある樹木」だ。虫食い穴があるものや、樹形がおかしくなったものなどは、かえって芸術創作に最適な素材となった。

フラミンゴ、リス、キリン……「共青動物園」へようこそ

(編集:W)