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【改革開放40周年40人】58回中国を訪れたサンマリノ共和国の元執政:フランコ·テレンズ

2018年 8月 1日14:01 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

  前書き:「改革開放」とは中国で1978年から開始された経済政策である。2018年は改革開放政策実施開始40周年にあたる。そこで東方ネットでは「改革開放40周年40人」と題したシリーズ報道を行う。シリーズ報道は経済、貿易、文化、教育、民間交流、科学革新などの各分野において中国改革開放の足跡を目撃した代表的な外国人40人を取材する。彼らの物語を通じて大きな時代の流れを描き出し、中国と上海が歩んできた40年間の発展と智慧を垣間見ようとする。

  今年で77歳になるフランコ·テレンズ(Franco Terenzi)は、イタリア半島の中東部に位置するサンマリノ共和国の元執政であると同時に、サンマリノ中国友好協会の会長でもある。サンマリノと中国の友好関係に力を尽くしてきたテレンズは中国を58回訪れたことがあり、「中国通」と言えるだけでなく、中国の改革開放の目撃者でもある。彼は中国改革開放40年について東方ネットの取材に応じた。

  テレンズが初めて中国を訪れたのは1980年だった。「そのとき私はサンマリノの国家元首として中国を正式に訪問しました。李先念元中国国家主席、李鵬元総理、そして当時の総書記だったトウ小平氏にも会いました。中国の人々が巨大な力と熱意をもって祖国の建設のために一生懸命に頑張っている様子を自分の目で見ました。」昔のことを思い出すと、今なおテレンズには当時の感動がよみがえってくるようだ。

 1988年サンマリノ共和国の執政として初めて中国を訪れたたテレンズ

 まさにその巨大な力と熱意により、40年間の改革開放を経た中国は過去とはまったく異なった国となった。テレンズは1988年の上海の様子を思い出してこう語った。

 「中国の発展の速さと変化の大きさはもう言葉を超えていますが、いくつかのことはまだ覚えています。初めて上海を訪れたとき、私たちは外交儀礼に従って上海を横断しなければならないこととなりました。ところが当時の上海の街中の通りは非常に狭くて、どこも自転車で混み合っていましたから、私たち外交団の車列と数多くの自転車からなる大きな流れに耐えられる通りはほとんどありませんでした。しかし、今では上海の交通状況はだいぶ良くなりました。道路の立体交差化が進んでいるし、車の量も多くなりました。これは当時想像もつかなかったことで、本当に素晴らしいです。」

 1980年代の上海

 また、彼は中国の変化をこのようにまとめた。「今の中国は時代とともに進んでいます。交通、環境保護、就職、農村開発、人口移動、都市化などの問題にタイムリーに対応しています。実は、中国の変化はこれだけでなく、人々の生活スタイルや服装やソーシャル活動などの様々な面でも変化があります。そして重要なのは、このような大きな変化の中にあってもなお中国は伝統文化を守り続けていることです。世界の見本となれると思います。」

 テレンズが書いた「中国の改革開放への望み」

 テレンズは現在中国が実施中の「一帯一路」政策も高く評価した。「習近平主席が2013年に『一帯一路』政策を立ち上げたとき、私たちはこれが非常に重要な戦略だと理解しました。サンマリノ共和国もその一部です。このプロジェクトは数多くの国と関係があり、さらに参加国に大きなチャンスをもたらすことができます。だから、この構想は素晴らしく、戦略的で革命的なのです!古代のシルクロードは陸上または海上の貨物輸送に限られたものですが、それに対して新しいシルクロードはアラブ諸国からロシアを経てヨーロッパの中心に至る陸上シルクロードで2つの古代シルクロードを結びます。そして貨物の貿易だけでなく、通貨交換も行われます。この戦略は中国を世界の舞台において重要な位置に押し上げます。」

 彼は、サンマリノは小さな国だが、セラミックスや金属機械やハイテクなどの分野で中国と協力したい、と述べた。

2015年9月、テレンズは中国人民抗日戦争と世界反ファシスト戦争勝利70周年記念イベントに出席し、習近平主席と握手

 サンマリノと中国の関係について、テレンズは楽観的だ。彼によると、サンマリノ共和国と中華人民共和国の間には早くも1971年に外交関係が確立された。サンマリノは中華人民共和国を初めて認めた西方の国の一つで、長い友好関係を維持している。テレンズは、あれからもう47年が過ぎたが、この関係はこれからもずっと新鮮さを保ち続けられるだろう、と述べた。

(編集:W)