上海市人民政府と中国人民銀行、中国銀行保険業監督管理委員会、中国証券業監督管理委員会の主催する「２０１８陸家嘴フォーラム」が、６月１４日～１５日に上海で開催された。今回のフォーラムのテーマは「新時代にまい進する上海国際金融センターの建設」である。

　今年は改革開放４０周年で、中国の特色ある社会主義市場経済が新時代に突入し、中国の経済発展は高速成長の段階から、高質発展の段階に入った。ここ数年、上海は国際金融センターとしての安定的な発展を保ち、自由貿易試験区改革、越境人民元使用、滬港通（上海と香港の株式市場相互乗り入れ制度）、債券通（大陸地域と香港の債券市場相互乗り入れ制度）など、多方面で様々な試行を進めてきた。そしてこれら経験の蓄積は、中国の金融改革にとってすでに模倣可能なものとなっている。

　今年のフォーラムでは、全体会議の形式で六つの議題をめぐって討議が行われた。また、二つのテーマ分会場も設置され、より突っ込んだ討論が活発に交わされた。