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グローバル人材育成のために日本の大手企業が上海で新入社員研修

2018年 5月 10日13:35 提供:東方ネット 編集者:範易成

  東方ネット9日付:中国は世界の工場から世界の市場へと進化し、そして今では世界のイノベーションをリードする国になっている。中国の影響力が増すにつれて、日本企業はますます中国市場を重視するようになってきた。そして今、多くの企業では、社員が中国に関する知識を学ぶことは、グローバルな人材を育てる重要な一環だと考えている。

講師を務める馮串紅氏

  このほど、中智日本企業倶楽部·智櫻会は、上海にある研修室で三井金属鉱業株式会社の日本本社新入社員研修会を行った。今回日本から参加した新入社員は、東北大学、早稲田大学、同志社大学等の有名大学を卒業し、今年入社したばかりの若者たちだ。研修が終了した後、彼らは三井金属鉱業の日本本社や各工場、営業所等に赴任して、それぞれのキャリアを歩み始めることになる。

  中国での研修は2週間の日程で行われている。2日目となる7日午後は、中智日本企業倶楽部·智櫻会が研修を担当した。中智日本企業倶楽部·智櫻会の馮串紅部長が講師を務め、中国で成功した日系企業や、中国企業の経営の知恵などを紹介した後、新入社員たちとグローバル人材像や、個々のキャリアプラン等について熱い議論を交わした。

研修会場

  三井金属の境克也上海総経理は取材に応じて、「当社の海外拠点の約40%が中国にある。中国は世界の工場であると同時に世界の市場でもあり、この二つの観点から当社はますます中国を重視してきている。会社の人事部として、グローバルな人材を育てるためにはまず最初の段階で中国研修が必要だと考えた」と語った。

取材を受ける境克也氏

  講師を務めた馮串紅部長は、受講した新入社員に深く感心し、「彼らは仕事に対して情熱を持ち、非常に勉強熱心だ。研修を受ける中で、中国に対する認識の変化もみられた。そして日系企業の中国事業成功論や、もっとも発展の激しい中国企業への認識、グローバル事業に対するやる気と自分のビジネスの夢などについて、彼らと幅広く交流ができたことは有意義だった」と述べた。また「中智日企倶楽部·智櫻会は、将来は現在行っている日系企業中国法人へ向けたサービスだけでなく、日系企業の日本本部への中国戦略、そしてグローバル視野をサポートできるよう力を尽くしたい」と語った。

  いっぽう研修に参加した新入社員からは、「高いビルがこんなに多いことに驚いた。街も清潔で、東京と変わらないと感じた。チャンスがあれば是非駐在したいと思う」「中国の文化や、中国の方々の考え方などを学びたい。日本人と中国人の気質や文化の違いを理解し、中国人の同僚とうまく働くにはどうすれば良いかを学びたい」「中国の経営スピードの速さを、アリババやファーウェイの事例から学んだ。携帯電話やモバイル決済の事例からは、危機感すら感じた」などのコメントが寄せられた。

(範易成、写真も)