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漢字で未来と対話?「春の盛宴」が開催される

2018年 5月 2日16:06 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 世界読書デー期間中、生活美学とクロス文化アイディアプラットホームであるイン·カルチャーの芸術作品、『春の盛宴―漢字対話未来主義』が上海桃花源で開催された。イベントは『恋する漢字』をテーマとした講演と、『文字遊び』の展示会、そして『漢字を味わう』がテーマの宴会で構成され、書家、漢字の専門家、学者、芸術家、デザイナーが一堂に会して、3DプリンターやARなどの先端技術を駆使した多元的な手段で、漢字の深みと未来を表現した。

 『恋する漢字』の講演

 講演は西安碑林博物館研究員で著名な文物鑑識人の陳根遠氏、台湾美術設計協会理事長で魔翻ブランドの創始者である林国慶氏、ならびに若手デザインチーム「合字文間」を招いて行われた。そして漢字の源と文字反転の面白さが語られ、文章の再生から中華文字の歴史の深淵、そして芸術性と生命力の伝承について講演が行われた。

 『文字遊び』の展示会

 この展示会はイン·カルチャーと陝西華夏文創、花の芸術家·張傑氏、「合字文間」、陳楠スタジオ、理湃光晶技術、銘剣電子など、複数の専門家と科学技術機構が共同で開催した。古典の典籍だけでなく、インタラクティブ装置や3Dプリンター技術を使って、反転文字創作の面白さを会場で見せた。

 

 西安碑林博物館にある歴史石碑及びその石刷り

  『開成石経』と法門寺茶器収蔵品

  

 張傑氏は3Dプリンター技術を用いて花を筆として、その場で春のツツジの作品を完成した。

 このほか、芸術家が鏡文字、合文(複数の漢字を用いて一つの文字にする)、革新デザインなどといった芸術的手段で、園内の空間の特徴を生かした面白みのある作品を展示した。例えば、竹の散歩道に文字反転を置いて、『香り·臭』を表現したり、庭園の前に『恭喜』(おめでとう)の合文などを書いたり、漢字の持つ美しさを表現した。

 『未来図書館』では、イン·カルチャーが1950年以降生まれと2010年以降生まれの世代の異なる人々のそれぞれの文字の書き方を集め、そして十数カ国の芸術家の母語による「未来」の字とともに、映像で文字を表現。入場者は科学技術の漢字への影響を直接感じることができた。

 『漢字を味わう』宴会

 このコーナーはイン·カルチャ-と「アーバン·ハーベスト極食」の協同で行われ、六つの創作料理一つずつがそれぞれ一つの文字を表した。『旦―混沌の始まり』、『象―万物の生まれ変わり』、『生―果報の起こり』、『合―万物の重量を支える』、『覚―味が心まで沁みる』、『亘―数億の星』まで、料理であると同時に人間の進化の歴史も表現した。客は漢字グルメを楽しみながら、自分自身を探す旅も楽しんだ。

 また、宴会にはファッションの要素も含まれていた。家まで持ち帰ることのできる「スケールメニュー」や、未来コンセプトのスーパーモデルスタイルなど、漢字を多層的に解釈し、未来への創造と探索を表現した。

 イン·カルチャーでは2018年の今年、様々な国際文芸機構と協力して、漢字をテーマとした一連のイベントを計画している。

 今回のイベントは上海桃花源で初めて行われた芸術イベントで、生活美学の角度から中国園林の美しさを再発見するものとなった。また、ツバメや新緑など、春らしい芸術性も共に表現されるものとなった。

  上海桃花源の庭園