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上海歴史博物館開館、初日に6200人が来場

2018年 3月 28日9:31 提供:東方ネット 編集者:範易成

  南京西路にある上海市歴史博物館(上海市革命歴史博物館)

  上海歴史博物館は1953年に設立された。その後数十年の間に幾度も移転し、最終的に現在の南京西路325号に落ち着いた。このほど、上海革命歴史博物館と合併し、26日に正式にオープンした。博物館の前には開館を長年心待ちにしていた市民が、早い人では朝の5時から長い行列をつくり、9時の開館を待った。博物館によると、公開初日の来館者数は6200人以上に達したそうだ。  

早朝から並ぶ人々

  館内は、文物陳列という伝統的な展示方法以外にも、最先端のマルチメディア技術を応用している。「マジックスクリーン(中国語:魔鏡墻)」や「南京路ストリートビュー(中国語:南京路街景互動)」などのインタラクティブ体験がたくさんの来場者を引き寄せている。「マジックスクリーン」とは、スクリーンをタッチすることで唐代から上海の海岸や行政区画の変遷が見られるもので、30人が同時に操作することができる。

  「マジックスクリーン」を体験する来場者

「南京路ストリートビュー」

  来場したある男性は記者に対して、「私は上海出身ですが、上海の歴史についてはあまり詳しくありませんでした。だから、今日上海歴史博物館が開館すると聞いてすぐに来ました。この建物はすばらしいし、展示された文物や資料なども豊富だし、とてもよい博物館です」と感想を語った。

「鳳楼遠眺」を観賞する男性

  上海歴史博物館の胡江館長によると、館内は上海6000年余の歴史によって9つのゾーンに分けられ、1100点以上の文物が展示されている。そして目玉として、『共産党宣言』の初版本、魯迅や郭沫若などの作家の手稿、康有為や呉昌碩などの作品、ツゲの木で作られた「百子大礼轎」(嫁入り駕籠)などを公開している。

「百子大礼轎」(嫁入り駕籠)

『共産党宣言』の中国語訳本

  いっぽう、博物館が入っている建物そのものも、上海近代歴史を語る文物の一つだ。これはもともと上海競馬場にあった建物で、地元の人々には「跑馬庁(パウマテイン)」と呼ばれていた。1934年に建てられ、銀200万両もかかったそうだ。この新古典主義的構造の10階建ての塔は、上海のランドマークとしての役割を長らく果たしていた。1949年以降にここは上海博物館兼図書館、および上海美術館として使われたこともある。

建物の内部

(実習編集:王笑陽)