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上海の新農民:イチゴの「白い恋人」が売れ行き好調

2018年 3月 21日17:48 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 今の旬の果物はイチゴでとても美味しい。今年の上海で、白イチゴという新品種の売れ行きが非常に好調だ、と労働報が伝えた。崇明区港西鎮にある果樹園には、白イチゴ狩りに多くの人々が連日訪れている。

 果樹園の名前は「王波果園専門合作社」。オーナーの王波さんは、2009年に日本の研修から帰国した人で、日本の農場で稼いだ15万元で果樹園を作った。それからもうすぐ10年になるが、果樹園の面積は400アール以上に拡大。毎年の固定資産への投入も平均1000万元に達している。

 記者が果樹園を作ったきっかけを尋ねると、王波さんは農業における中国と日本の差を感じたからだ、と率直に話してくれた。「ある農場で働いたが、500アールもあるのに全面的に機械化されていた。そして、日本の農産品は高い値段で売れ、農場主の社会的地位も高い。私は農業に対する新しい認識を持った」と語った。

 日本の農場のオーナーが言ったある言葉も王波さんの心に響いた。「食べることは人間の一生に欠かせない一部分だから、農業が淘汰されることは永遠にない」。この言葉を聞いて、王波さんは「農業の夢」を持ち始めた。帰国する前に有名な日本企業に入るチャンスもあったが、「農業の夢」のためにそれを諦めた程だ。

 2016年、王波さんは白イチゴという品種を初めて知り、すぐにそれを栽培することに決めた。1アールの畑で試験的に栽培してみたところ成功したので、去年から規模を拡大して、今は10アールぐらいになるそうだ。

 王波さんが栽培した品種は「スノーホワイト1号」という名前だが、俗に「白い恋人」と呼ばれている。白い恋人の苗の価格は普通のイチゴの5倍だが、生産量は逆に5分の1と少ない。また、草むしりなどの作業も普段の3倍に増える。それゆえ白イチゴは、500グラムで80元から100元の高価な商品となるわけだ。

 名を慕ってやってくる人によると、白イチゴはジューシーで、甘味がちょうどよく、普通のイチゴにはない牛乳のような味もするそうだ。

 白イチゴで成功した王波さんの今年の新しい目標は、プラムと新品種のミニトマトの栽培だ。彼は新時代の農家には、明るい前途があると強く信じている。

(実習編集:王笑陽)