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【愛申活 暖心春】復旦大学の日本人学生:上海の春節の雰囲気を味わえてよかった

2018年 2月 27日13:06 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 中国の蘭州で日本語教師として4年間活動した丹波秀夫さんは、その後1年半ほど前に上海に来て復旦大学の博士課程で学んでいる。春節に入る前に、記者が「今年上海でどのように春節を過ごしますか?」と問うと、「春節の時期の上海を散歩して、せっかくですから雰囲気を味わいたいです」と答えた。

春節前の五角場

 復旦大学は上海の繁華街である五角場にあるが、春節に入ると人通りもめっきり少なくなった。丹波さんは上海でも有名な繁華街である南京東路でも人が少ないのだろうかと思い、大晦日に南京東路を散歩してみた。ちなみに、地下鉄まで移動するとき、丹波さんはofoのシェアバイクも利用した。「近距離の移動にはとても便利です」と言うところをみると、上海での生活にだいぶ慣れてきたようだ。

地下鉄駅まではシェアバイクで

 丹波さんは南京東路に到着して、久しぶりに人混みを見た気がした。アップルストアや飲食店の中に客がたくさん入っていた。そして大晦日のその夜は、留学生の友人と一緒にビールを飲みながら、ダンスをする客や水タバコを吸う客を眺めているうちに年を越した。

南京路を散歩する丹波さん

 翌日、つまり春節の日、丹波さんは再び南京東路へ散歩に行った。目的地は城隍廟。中国人の学生に、上海でも初詣に行く習慣があると聞いたからだ。南京東路から徒歩で城隍廟に向かう最中、南京東路が大晦日より混んでいることに気づいた。特に家族連れの姿が目立った。

 城隍廟では線香の煙が盛大に立ち昇っていた。

 子供やお年寄りを連れてお参りに来た家族が多く、像の前には行列もできていた。丹波さんは、小さな子供にもお母さんが線香を持たせてお祈りをしている姿を見て微笑ましく感じ、自分でもお祈りをしてみようと思って線香をもらった。

お母さんとお祈りをする小さな子供

 帰りの電車も家族連れが多く、とても賑やかだった。丹波さんによると、日本では子供とお年寄りとを含めて大勢で外出するという風景を、最近あまり見かけなくなったという。彼は南京東路から城隍廟まで散歩した時に、道に人が溢れているので、子供やお年寄りは歩くのが大変だろうと思ったが、通行人は皆、明るい表情をしていて楽しそうに見えた。そこで、「こういうワクワクした雰囲気こそが、春節の醍醐味かもしれない」と感じたそうだ。

  (写真提供:丹波秀夫 実習編集:王笑陽)