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【愛申活 暖心春】在上海日本メディア記者:春節に爆竹がないのは残念

2018年 2月 18日10:40 提供:東方ネット 編集者:曹俊

 木梨孝亮は日本共同通信社(共同社)上海支局の記者だ。2016年9月に上海に派遣されて、今年は上海での2回目の春節となった。

 共同通信社上海支局は、復興中路茂名南路の瑞金ビル5階にある。私が微信で予定時間より早く到着したことを伝えると、では先にオフィスに来てください、と木梨は気軽に答えてくれた。

 オフィスには3人しかおらず、非常に忙しそうだった。テーブルの上には、中日の大手メディアの新聞や雑誌が所狭しと並べてあり、テレビでは中国中央テレビ局のニュース番組を放送している。木梨はちょうど中国人アシスタントと真剣な表情で話し合っていた。中国人社員はほとんど春節休みを取ったそうだ。「中国人には春節の休暇があるけど、日本人にとって、春節はただのワーキングデーですよ」と彼は話した。 

年越しの夜の料理

 木梨孝亮は2013年に初めて上海に来た。中国語を勉強するように会社から派遣されて、上海華東師範大学で1年間勉強したのだ。その後、2016年9月に、上海支局の記者として正式に上海に派遣された。最初の質問として、なぜ上海へ勉強に来たのかを尋ねると、「1年間仕事しないで、ただ勉強していて給料をもらえるなんていいじゃないの」と笑いながらあっけらかんと答えた。いまの木梨は中国語がペラペラで、「19大」「両会」などの政治的話題については、中国人より熟知しているように見えた。

 木梨の家族は、一緒に上海へ来て暮らしている。仕事の忙しいメディア人として、彼は「普段は家族と一緒に過ごす時間が少ないから、春節の連休中は家族に付き合ってあげたい」と語った。5歳と1歳の子供がいるが、春節中は人が多いので、上海の有名なランドマークへ遊びに行くつもりはない。浦東に子供用プレイルームとプールのあるホテルがあるので、そこに数日子供を連れて行くつもりだ。

 日本の新年は1月1日、除夜は12月31日である。中日両国の年越しを比べると、とても似ていると木梨孝亮は思う。「除夜には中国では年夜飯、日本では年越しそば。中国は春晩を見る。日本は紅白歌合戦を見る」

 また、上海静安寺に新年の参拝のために殺到する人の波も、日本の初詣と似ている感じがする。「除夜の上海の街は、私の故郷の福岡と同じ。みんな家で家族と一緒に年越しを迎えます」

犬の飾りの前で記念写真をとる木梨と二人の子供

 一方、新年の飾りについては、日本より中国のほうがより華麗だと思う。「どこもかしこも金色と赤に飾られて、福字、赤提灯など、とてもきらびやか美しいです」

 春節の休み中であっても、仕事は頭から離れない。木梨によると、去年19大が閉幕した後に、習近平総書記が上海の中国共産党第1回全国代表大会跡を訪問した。そこで市民の間で、この場所の人気が高くなってきた。「今年の春節には訪れる人が多いと思うので、取材に行くつもりです」と語った。

 2月16日は正月初一。木梨は中国の「微信紅包」について、私に質問した。そして私が中国の除夜には何を食べたのかを聞くと、彼はその日の晩御飯の写真を見せてくれた。焼き魚、納豆、味噌汁とご飯。普通の日本料理だった。 

 旧正月の初日、鍋料理を食べる家族

 上海で2回目の春節を過ごした木梨が一番残念に思うのは、爆竹の禁止だそうだ。上海ではここ数年来、春節期間中の爆竹が厳しく禁止されているので、爆竹のにぎやかな音で新年を迎える光景は、これからは人々の記憶の中にだけ留められることになるかもしれない。「年越しの雰囲気が薄くなった感じで、ちょっと寂しいと思います。爆竹を鳴らせればいいのに」と木梨は語った。

 彼にとって春節の一番心温まる風景は、三代の家族が一緒に出掛けている場面だそうだ。最後に新しい年の願いについて聞くと、「日中関係が良くなってほしい」と木梨は答えた。

(範易成)