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【愛申活 暖心春】上海交通大学の日本人留学生が上海の春節を初体験

2018年 2月 18日10:13 提供:東方ネット 編集者:曹俊

 芹澤摩侑美さんにとって、中国の春節は初めての経験だ。しかも上海で。芹澤さんは日本の慶応大学から上海交通大学へ交換留学に来た日本人。専攻は中国文学なので中国語はすらすらと話せる。

 日本では明治の改暦で旧暦の祝日が廃止され、現在の元日は太陽暦の1月1日になっている。日本ですでに新年を祝った芹澤さんは、今年上海で中国の春節を体験してみたいと思っていた。すると上海人の友達であるリューリューさんとその家族が、一緒に年越しをしようと誘ってくれた。

上海の「おせち料理」写真提供:芹澤さん

 大晦日に家族全員が集まって食事を楽しむのは、中国のお正月の風習だ。リューリューさんの家族も例外ではなく、リューリューさんと両親のほか、祖父母や友達などが集まって10人で一緒に年を越した。だがこのようなシーンは、日本の若者である芹澤さんにとっては珍しく感じられる。芹澤さんは、「日本人にとって、家族と一緒に年を越すことが暗黙の了解になっているとは言えない」と言う。自身も今年は実家に戻らずに、東京で友達とお正月をすごしたそうだ。湯気が立っている鍋料理を囲んで一家団欒を楽しんでいるリューリューさんの家族の笑顔は、芹澤さんにとって中国の春節の最も印象深い場面の一つになっただろう。

 

お婆さん手作りの「湯圓」(タンユェン) 写真提供:芹澤さん

 芹澤さんは食事をしながら、リューリューさんの家族と中日のおせち料理について話した。日本では大晦日(12月31日)に「年越しそば」を食べるのが習わしだ。これに対して中国では、地域によって「餃子」または「湯圓」を食べる。芹澤さんは上海で年越しをしたので、リューリューさんのお婆さん手作りの「湯圓」を食べた。「肉で塩味のものもあり、アズキで甘いものもあり、とてもおいしい」とお婆さんの腕を褒めた。

 

2018年の春晩

 中国中央電視台(CCTV)が1983年から放送している「春節聯歓晩会」(略称:春晩)は、中国人の年越し料理の最後の一品とされ、日本のNHK紅白歌合戦に相当する。日本のNHK紅白歌合戦では、その年の人気歌手が大勢出演し、女性アーティストを紅組、男性アーティストが白組に分け、両組の歌手が1組ずつ対決する形式で歌や演技を披露し、勝敗はゲスト審査員と会場の観衆およびテレビや携帯を利用した視聴者の投票で決定する。

 芹澤さんも晩ご飯を終わってから友達と一緒に春晩を楽しんだ。彼女は、春晩は紅白歌合戦と違い、歌以外にも京劇やコントや漫才などの様々な演目があることに気が付いた。中国語が上手な彼女でもわからない演目がまだたくさんあったが、「なかなか面白い体験だった」と話した。

 東方ネットが取材に訪れた時、芹澤さんはちょうどリューリューさんに連れられて、親戚に新年の挨拶周りをしているところだった。親戚の家でも丁重にもてなしてもらい、みんなに親切にしてもらったそうだ。

 上海交通大学では冬休みに入ると留学生が帰国し、中国人学生も故郷に帰省するので、キャンパスは静まりかえっている。芹澤さんは「上海にいる友達ではリューリューさんしか残っていなかった。家族共々、お正月の団欒に誘ってくれて、本当に優しさと温かさを感じた」と語った。

(実習編集:王笑陽)